マツ材張りの天井と照明、造作ベンチが軽快なラインを描くLDK。天窓からこぼれる外光がつくる陰影も美しい

最低限必要なモノだけが集約された22坪の平屋造りの住まいは、屋根なり天井に連なる天窓が開口の主役。「夫婦だけの暮らしになっても、わが家はいつまでも家族がぎゅっと集まる場所であり続けたい」という希望で建てられた山小屋のような佇まいの家です。夏は登山やキャンプ、カヤックを楽しみ、冬は薪ストーブの前でのんびりと火を見て過ごす。住宅街の小さな平屋は、ご夫妻の人生のベースキャンプになりました。

◎家族構成:夫婦40代、子ども1人
◎構造規模:木造平屋建て
◎設計:ミズタニテツヒロ建築設計
◎施工:田島緑地前川コルポラッション(株)

リビングから玄関土間を見る。間仕切りの無い開放的な造りは、動線も最短明快

玄関土間には物置も兼ね、アウトドア用品や自転車、タイヤまですっきりと収納できる
隣接する実家の庭を見渡す開口は、窓越しに四季の彩りと両親との会話が楽しめる
黒く塗装したリビングの化粧梁は、艇庫も兼ねる。引き戸の奥はトイレと水まわり
隣の庭と薪ストーブの炎が楽しめる土間縁は、ご夫妻お気に入りのくつろぎスペース
造作ベンチの下部は、日用品などを小分けのカゴなどに入れて収納できるスペースとして活用
ユーティリティの壁には、限られた空間を有効活用でき、使い勝手が良いアイロン台を造作
キッチン真上に設けられた天窓から降り注ぐ外光が、やさしく家事の手元を照らす
煙突と三角屋根が目を引く、山小屋風の外観。ドアはさび加工を施したアイアン張り特注品