コンパクトで機能的。「好き」を叶えた北欧ビンテージが似合う家

2025.10.31 宮城県仙台市
さくま建築設計事務所

LDKは心地よいサイズ感。キッチンに立っていても、ダイニングやリビングで遊ぶお子さんたちの姿が視界に入るよう配慮されている

ご夫妻の“好き”と暮らしやすさが丁寧に詰め込まれた約30坪の住まい。1階のLDKは比較的コンパクトなワンルーム空間でありながら、アール壁で緩やかにゾーニングすることで、視覚的な奥行きが感じられます。漆喰壁とパーケット床が織りなすナチュラルな空間に、北欧ビンテージ家具や照明をはじめとするご夫妻こだわりのアイテムが映えて、ワーロン紙を用いた窓の建具がやわらかな光を届けます。玄関やキッチンまわりには大きめの収納と回遊動線を取り入れて、日常生活の機能性を高めているのもポイントです。

◎家族構成/夫婦30代、子ども2人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/さくま建築設計事務所
◎施工/(株)絆建築

ダイニングとリビングの間は、アールにかたどられた壁で緩やかにゾーニング。あえて壁を立てることで、コンパクトな空間に奥行き感が生み出されている

主暖房はペレットストーブ。暖かさだけでなく、炎の揺らぎを眺めて過ごす心穏やかな時間も与えてくれる

漆喰壁とパーケットフローリングのナチュラルな空間に北欧デザインの家具がなじむ。ワーロン紙を用いてデザインした窓の建具が、やわらかな光とインテリア性をもたらしている
外の緑を抽象的に映す窓やPeter Ivy(ピーター・アイビー)のペンダントライト、季節の花と、その花台のビンテージチェア。住まいの余白が豊かさを感じさせる

玄関はリビングとダイレクトにつながる設計。階段下のデッドスペースはカウンターや棚を造作してワークスペースにし、限りある空間を最大限に有効活用

LDKは心地よいサイズ感。キッチンに立っていても、ダイニングやリビングで遊ぶお子さんたちの姿が視界に入るよう配慮されている

ブルーグレーのタイル仕上げのアクセントウォールが美しいOさん宅のキッチン空間。ステンレス製のキッチンはオーダーメイドで使い勝手が良く、料理がはかどる

冷蔵庫や調理家電、食器類などは、パントリーの中にまとめて収納し、インテリア性にこだわったキッチンまわりの生活感を感じさせないようデザインされている

大容量のパントリーは収納の機能に加え、勝手口や洗面スペースへ通じる回遊動線の一部を兼ねている。壁面収納は扉付きで、ほこりっぽくなりにくく、見た目もすっきり
洗面スペースは回遊動線上にレイアウト。洗面台は造作で、奥さんがどこかに使いたかったというJIELDE(ジェルデ)の壁付け照明を取り付けた

HOLMEGAARD(ホルムガード)のビンテージ照明が、シンメトリーにデザインされた階段室をやわらかく照らす

白色でシンプルにコーディネートされたこの部屋は子ども室として設計されたが、今は家族4人の寝室に。階段ホールの一角は物干しスペース

通り沿いにあって目を引く、三角屋根に白壁のシンプルなファサード。1階と2階で呼応する木とモールテックスの窓枠が個性を放つ

会社情報
社名 さくま建築設計事務所
URL https://sakuma-a.com