北海道から住まいの情報を発信し続けて30年1988年創刊の住宅雑誌『Replan』住宅雑誌『Replan』は1988年にリフォーム雑誌として北海道版を創刊。以来、形態を少しずつ変えながら、より良い住環境の実現のために、家づくりを考える読者に向けて役立つ情報を発信し続けてきました。

同時に、住関連企業が住み手と良い関係を築くための情報の橋渡し役として、取材や撮影、誌面デザイン、ウェブサイト構築など、表現方法の研鑽を続けています。

第一にユーザーである住み手として感じることを基本にしながら、同時に、建築のつくり手や部材製造者のみなさんと体験を共有することで、住の情報の深さやリアリティを獲得してきました。

『Replan』誌面現在は『Replan北海道』と『Replan東北』の定期刊行物に加え、『Replan福島』『Replan青森』「Replan関西』などの各エリア版や『北海道のくらしの演出家たち』『美しく暮らす 東北のデザイン住宅』『デザインリノベーション宮城』など複数の別冊を発行し、各エリアに根差した情報を掲載しています。

北海道をはじめ、東北や関西などの各エリアで取材を行い、その地域に住む人々が暮らしに求めるものから、そこで求められる住まいのかたちと必要な情報を探求し続けています。

同時に、自社ウェブサイトでの情報発信や各社のウェブサイト制作など、情報発信の形態の変化にも対応してきました。

リプランのオフィスリノベーション
『Replan House リノベーション』

リノベーション予定の『Replan House』 『Replan House』内部創刊30周年を迎える今年、創業当初オフィスとして使用していた『Replan House』をリノベーションし、新オフィスとして再活用することとなりました。

既存建築の「価値の再生」をわたしたちが身をもって体験すること、そして時代に求められる「捨てる」文化から「活かす」文化へのシフトを実践することによって、よりリアリティのある情報発信を行うことができるのではないかと考えています。

「価値の再生」を発信したい

北海道遺産とも言えるコンクリートブロック造外断熱の『Replan House』

今回リノベーションする『Replan House』は、北海道遺産とも言えるコンクリートブロック造外断熱の建物です。この工法は、北海道の寒冷条件をクリアしながら独自の進化を遂げてきたもののひとつで、多くの建築家や工務店が試行錯誤を繰り返しながら人々の住の快適性にトライし続けた成果でもあります。

この建物の機能とデザインを更新し再活用することは、北海道の家づくりを見つめ続けてきたわたしたちにとって、これまであった価値にこれから求められる価値をかけ合わせて新しい価値をつくるという大きな意味を持ちます。

また、その様子をリアルタイムでお知らせすることで、これから家づくりを考える方、家づくりに携わっている方に、ひとつでも新しい発見をお届けできればと考えています。

次回以降、このページでリノベーションの様子をお知らせしていきます。ぜひ、お楽しみに。

(文/Replan編集部)