せっかく家を建てるなら、薪ストーブのある暮らしを。そう考えているみなさんにとって、「薪ストーブの機種をどうするか」「家のどこに置けばいいか」などに加えて「炉台や炉壁をどんな仕様にするか」というのも検討すべき大きなテーマのひとつです。
「「炉台」や「炉壁」が、部屋の印象を決める!」の記事でも触れたように、薪ストーブは「火」を扱うので採用するとなると防火に関する法規を踏まえて、薪ストーブまわりの一定距離の内装材を「不燃材」で施工する必要があります。この「不燃材」は、レンガ、タイル、鉄板、コンクリートなど多種多様。しかも、インテリアのイメージにも大きく関わります。そこで今回は特に、「タイルで仕上げたさまざまな炉壁」をリプランで取材したお住まいの中からご紹介しましょう。
レンガ調のタイル仕上げ
薪ストーブ+レンガ壁は、「薪ストーブのある暮らし」のイメージそのままのパーフェクトな組み合わせ。ただ、家のつくりによっては本物のレンガを積んで壁をつくるのが難しいこともあります。そこで用いられるのが、レンガ調のタイルです。厚みが薄いだけでテクスチャーは立派にレンガ。風合いや色にもバリエーションがあって、お住まいの雰囲気にも合わせやすいです。
コンクリート・セメント調タイル仕上げ
最近はコンクリート土間を広く確保して、その一角に薪ストーブを置く家が増えています。またインテリアでは、インダストリアルに代表されるようなスタイリッシュさのなかに素材感を生かしたテイストも人気です。そんなニーズに応えてくれるのが、コンクリート・セメント調タイル。コンクリート土間との相性は◎。モダンなデザインの薪ストーブともよく合います。
石・石調タイル仕上げ
リプランで取材先を見ていると、タイルを使った炉壁のなかで最も多いのが、「石」や「石調」のタイル。木や塗り壁とも相性がよく、空間の上質感を演出できる点が大きな魅力です。タイルのサイズから色、質感まで種類の幅が広く、コーディネートの自由度が高いのも人気の理由ではないでしょうか。北海道では「札幌軟石」、東北では「十和田石」などご当地の天然石材を用いるお住まいもよく見られます。
細かなテクスチャーの石調タイル

正方形や長方形の石調タイル


ご当地の天然石タイル(札幌軟石、十和田石)




このように少し見ただけでも、たくさんの種類があって迷ってしまいますよね。薪ストーブはLDKの一角に置かれることが多いので、空間のほかの要素との兼ね合いやバランスも大切です。建築家さんや建築会社の担当者さんに相談しながら、心地よい薪ストーブまわりを実現してくださいね。
(文/Replan編集部)
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