高い技術力をベースとした高断熱・高気密住宅として定評のあるアシスト企画。マイホームを望まれる方々を「アシスト」したいという想いから、地域に根付いた住まいづくりを30年以上続けています。同社の「住まい手一人ひとりの想いを大切にしながら、自分らしさが活きる住まい」は、暮らすほどに愛着が深まります。

2023年1月に完成したSさん宅は、同社が強みとしている「設計力」と「ご家族の気持ちに寄り添う住まいづくり」を最大限に発揮し、デザイン性豊かな空間に仕上げられています。同時に耐震等級3・長期優良住宅認定が証明する高い耐久性と、太陽光発電システムを搭載したNearly ZEH仕様で高い省エネ性も実現。未来のスタンダードに合わせた構造・性能と、高い技術力に裏打ちされた個性あふれる空間は、Sさんご夫妻のこだわりの結晶です。

黒のガルバリウム鋼板で仕上げたシャープな外観。庇裏に張ったレッドシダーが、硬質な雰囲気を和らげる
黒のガルバリウム鋼板で仕上げたシャープな外観。庇の裏側に張ったレッドシダーが、硬質な雰囲気を和らげる
注目Point.1 敷地を生かした空間づくり
北に向かって下がる傾斜地に立つSさん宅。設計プランはその高低差のある形状を利用し、建物の強度を測る構造計算を実施しながら、遊び心ある空間に仕上げた。ずらして配置した2つの吹き抜けや変化のある天井高、緑や光を招き入れる大きな窓。とりわけ目を引く、北側の山並みがワイドスパンで迫る2階フリースペースの大開口は、高低差あっての設え。担当設計士が敷地に残っていた古家の2階からの眺望を確認し、プランに取り入れたという。立地と遊び心を生かした設計が、空間に心地よい広がりと豊かさをもたらした
広いコンクリート土間はそのままLDKにつながる。コンクリートとスケルトン階段のアイアンが、吹き抜けを設けた開放感あふれる空間のアクセントに
広いコンクリート土間はそのままLDKにつながる。コンクリートとスケルトン階段のアイアンが、吹き抜けを設けた開放感あふれる空間のアクセントに

「海外のおしゃれな家のような、生活感のないフラットな空間に仕上げ、無機質な素材や木の質感を際立たせたい」と、空間デザインにこだわった奥さん。一方、Sさんは「住みよさの要は性能。初期投資を大切にしたい」と考えていました。

ダイニング・キッチンとリビングの天井高のコントラストが、空間に奥行きと広がりを与える。暖かな時期は、リビング前の庭空間も暮らしの一部に
ダイニング・キッチンとリビングの天井高のコントラストが、空間に奥行きと広がりを与える。暖かな時期は、リビング前の庭空間も暮らしの一部に

そんなご夫妻が、1年がかりで南区郊外の住宅街に希望に叶う土地を入手し、新築を依頼したのがアシスト企画でした。「スタッフの方々がとても親身になって話を聞いてくれて、ここなら私たちの望みをくみ取ってくれると思いました」と、奥さんは依頼の決め手を語ります。

モールテックスやアイアン、ナラ材など、奥さんが吟味した素材を散りばめたダイニング・キッチンは、ご夫妻お気に入りの語らいの空間に
モールテックスやアイアン、ナラ材など、奥さんが吟味した素材を散りばめたダイニング・キッチンは、ご夫妻お気に入りの語らいの空間に
注目Point.2 機能性とデザイン性を両立したキッチン
夫婦でキッチンに立つことが多い、共働きのSさん宅。キッチンは通路を広く取り、深型の食器洗浄機も備えた。「素材感を大切にした空間に」という奥さんの要望を反映し、対面式キッチンはSさん宅のイメージに合わせて、アシスト企画のオリジナル仕様に。システムキッチンをベースに、面材をモールテックスで仕上げている。収納力と使い勝手の良さを重視した背面収納は、集成材のカウンターを造作し、全体的に見たときの色と質感のバランスにこだわった。熱源には、料理好きなご夫妻の要望で火力の強いガスを選択。万が一の停電、災害時の備えにもなる
キッチンに隣接する独立型の洗面台は造作仕様。鏡の下はキッチンと同じモールテックスで仕上げ、統一感を演出
キッチンに隣接する独立型の洗面台は造作仕様。鏡の下はキッチンと同じモールテックスで仕上げ、統一感を演出
「炎のある暮らしが楽しめるのも、戸建ての醍醐味」と、Sさんは補助暖房としてストーブの採用を希望。燃料の入手や保管、設置が容易なペレットストーブを選択した
「炎のある暮らしが楽しめるのも、戸建ての醍醐味」と、Sさんは補助暖房としてストーブの採用を希望。燃料の入手や保管、設置が容易なペレットストーブを選択した

ご夫妻が購入した宅地は、北側に山並みを望む傾斜地。アシスト企画は、その高低差のある地形を生かして2ヵ所の吹き抜けと、2階に山並みを切り取る大胆な開口を設けたプランを作成。また、暖冷房には全館空調システムを太陽光発電とセットで提案しました。「全館空調により設備機器が床や壁にないので、すっきりとした空間を実現するのにも最適だと思いました」と奥さんは話します。さらに「冬は火を眺めてくつろぎたい」というSさんの要望で、ペレットストーブも採用しました。

コンクリート土間の奥は、造作棚を設けた玄関収納。扉の代わりにロールスクリーンを採用した
コンクリート土間の奥は、造作棚を設けた玄関収納。扉の代わりにロールスクリーンを採用した
階段上の吹き抜けは、南面の陽射しを取り込む採光窓が設けられたリビングの吹き抜けと開口でつながる
階段上の吹き抜けは、南面の陽射しを取り込む採光窓が設けられたリビングの吹き抜けと開口でつながる

真冬の寒い時期に新居が完成。心地よい温もりに満たされたのびやかな空間に足を踏み入れたSさんは「希望どおりの住まいができたことを、瞬間的に体感しました」と語ります。

北側の山並みを切り取る大開口の下には、造作カウンターを設え、カフェのようなくつろぎ空間を実現。四季折々に変化する窓越しの景色は、土地購入の決め手になった
北側の山並みを切り取る大開口の下には、造作カウンターを設え、カフェのようなくつろぎ空間を実現。四季折々に変化する窓越しの景色は、土地購入の決め手になった
2階トイレの手洗いは多目的に利用できるよう、フリースペース側に独立させた。吹き抜けに面した廊下の突き当たりは、ウォークインクローゼットを備えた寝室
2階トイレの手洗いは多目的に利用できるよう、フリースペース側に独立させた。吹き抜けに面した廊下の突き当たりは、ウォークインクローゼットを備えた寝室

注目Point.3 確かな住宅性能と全館空調システム
耐震等級3を確保したSさん宅は、UA値0.26・C値0.21・Nearly ZEHと高い住宅性能を誇る。寒冷地型パッケージエアコンと熱交換型の24時間換気を組み合わせた「全館空調システム」を採用したことで、通年で暑さ・寒さを意識しなくても、健康的で快適な室内環境を保つことができる。優れた住宅性能とヒートポンプ採用の最新電化機器の組み合わせが高い省エネ性を発揮し、太陽光発電が稼働していなかった2、3月でも電気代は20,000円台と、経済的な暮らしを実現した。「戸建てはランニングコストがかかると覚悟していましたが、ここまで電気代が抑えられたのは想定外でした」(Sさん)

春の訪れとともに、外構や庭空間の整備も完了。「私たちの気持ちに寄り添う数々の提案のおかげで、より自分たちらしい住まいができました。これからインテリアや庭を整えていくのが楽しみです」と、奥さんが笑顔で話してくれました。