屋根なりの勾配天井が空間を緩やかにつなぐ快適動線の平屋

公開日:2025.7.1 最終更新日時:2025.6.26

Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。 SUDOホーム(須藤建設) / 登別市・Tさん宅 夫婦30代


叶わなかった家づくりの希望を
実現してもらえた幸せ

実はこの家を建てる前に、別の場所で別の会社と家づくりを進めていたというTさんご夫妻。しかし、納得のいく家づくりができないと判断し、いったん白紙に戻すことに。Tさんの職場の先輩がSUDOホームで家を建てていたことから同社にお願いすることになりました。「初めて打ち合わせでSUDOホームを訪れたときに、新居に対する自分たちの希望やイメージを、その場ですぐにスケッチに落とし込みながら形づくってくれて驚きました」と、Tさんは振り返ります。

外壁はガルバリウム鋼板をメインに、玄関とリビングからの掃き出し口に道産スギ板を使用。東西を道に挟まれているが、駐車スペースと物置をそれぞれ道路側に配置することで視線を遮り、庭をプライベートな空間に
外壁はガルバリウム鋼板をメインに、玄関とリビングからの掃き出し口に道産スギ板を使用。東西を道に挟まれているが、駐車スペースと物置をそれぞれ道路側に配置することで視線を遮り、庭をプライベートな空間に
タイヤや自転車、サーフボードやスノーボードを収納している外物置。当初は既製品を考えていたが、SUDOホームにお願いして外壁と同じスギ板を使用したものに
タイヤや自転車、サーフボードやスノーボードを収納している外物置。当初は既製品を考えていたが、SUDOホームにお願いして外壁と同じスギ板を使用したものに

ご夫妻は家づくりにあたり、リビングに大きな窓をつくりたいという夢を持っていました。しかし他社では難しいと断られたそう。そんな中、「SUDOホームでの家づくりは『できません』と言われたことがなかったんです」と、ご夫妻が口をそろえるように、SUDOホームでは木製サッシでその希望を見事に実現してくれました。樹脂サッシよりも強度が優れた木製サッシは同社の標準仕様。見た目も美しく、存在感抜群です。

玄関土間には床暖房を採用しているので雪の日も安心。曲線になっている上がり框が優しい雰囲気を演出している
玄関土間には床暖房を採用しているので雪の日も安心。曲線になっている上がり框が優しい雰囲気を演出している
シューズクローク。左手奥はTさんのサーフィンの道具などを収納するスペースになっている。壁を有孔ボードにしているので、見た目以上の収納力がある
シューズクローク。左手奥はTさんのサーフィンの道具などを収納するスペースになっている。壁を有孔ボードにしているので、見た目以上の収納力がある

完成から半年後には大開口からつながるウッドデッキを設置し、庭へのアクセスには主にこの窓を利用するようにもなりました。庭には奥さんの新しい趣味となった家庭菜園もあります。

間仕切りの奥へと続く天井とウッドデッキにつながる大開口が、空間をより広く感じさせるリビング。個室のドアをリビングから見えないように配置したのは「ワンルーム」のように見せるため
間仕切りの奥へと続く天井とウッドデッキにつながる大開口が、空間をより広く感じさせるリビング。個室のドアをリビングから見えないように配置したのは「ワンルーム」のように見せるため

時間をかけてたどり着いた
自分たちにちょうどいい家

大開口から明るい陽が射すLDKは24帖と広々。食事時に限らず気が向いたらよくキッチンに立って料理をするという奥さんと、リビングでゆったり過ごす時間を楽しむというTさん。仕事の都合で休日を合わせにくいご夫妻にとって、それぞれ別にくつろいでいても「一緒にいる」感覚が持てる広いLDKは大事な空間です。

リビングの顔でもある大開口は木製サッシでしか実現できなかったサイズ。ダイニング側に設けた窓にも木製サッシを採用
リビングの顔でもある大開口は木製サッシでしか実現できなかったサイズ。ダイニング側に設けた窓にも木製サッシを採用
木の温もりあふれるダイニング・キッチンは、片流れの天井が開放感をもたらす。キッチンを中心に回遊できる動線も便利
木の温もりあふれるダイニング・キッチンは、片流れの天井が開放感をもたらす。キッチンを中心に回遊できる動線も便利
ご夫妻ともに料理をするため、キッチンは二人が作業しやすい高さに。キッチンの背後には大容量のカウンター収納、廊下を挟んだ場所にパントリーと、使い勝手のいい場所に収納スペースが充実
ご夫妻ともに料理をするため、キッチンは二人が作業しやすい高さに。キッチンの背後には大容量のカウンター収納、廊下を挟んだ場所にパントリーと、使い勝手のいい場所に収納スペースが充実

Tさんからは天井を高くしたいという希望がありましたが、コストを抑えるために窓側を高くした片流れの屋根なり天井となりました。しかしリビングと玄関の間仕切りは上部を空けることで奥行きと開放感を持たせ、実際の面積以上の広さを感じます。また、それぞれの空間を緩やかにつなぐことでどこに行くにもストレスがなく、風通しのいい「ワンルーム」のような使い勝手になりました。

洗面スペースは独立させて広めに。北西に面しているが上部からの採光で明るい空間になった
洗面スペースは独立させて広めに。北西に面しているが上部からの採光で明るい空間になった
ランドリールームの洗濯機の奥には、園芸用品や靴を洗うのに便利なスロップシンクを設けた。左の壁際の板は折り畳み式で、洗濯物をたたむスペースになる
ランドリールームの洗濯機の奥には、園芸用品や靴を洗うのに便利なスロップシンクを設けた。左の壁際の板は折り畳み式で、洗濯物をたたむスペースになる

お願いする会社を変更し、土地探しもやり直すなど完成まで紆余曲折あった家づくり。薪ストーブやリビングに土間を設置することも当初は考えていましたが、時間が経つにつれ、今後の生活に必要なものが絞り込まれていったそう。年月をかけた分だけ自分たちに合った家をつくることができました。

寝室は中央で2部屋に分けられるように。分割した際の個室それぞれにクローゼットがある。つなげて使用すると玄関から洗面所へ、この部屋を経由して移動することもできる
寝室は中央で2部屋に分けられるように。分割した際の個室それぞれにクローゼットがある。つなげて使用すると玄関から洗面所へ、この部屋を経由して移動することもできる
右はシューズクローゼット、左の壁はリビングとの間仕切り収納。収納の上部はあえて壁とせずにリビングと空間をつないだ
右はシューズクローゼット、左の壁はリビングとの間仕切り収納。収納の上部はあえて壁とせずにリビングと空間をつないだ

他社で設計までしてもらっていたのですがしっくりこないというか、営業の方が間に入っていたので、こちらの意図が伝わっていないという感じがありました。SUDOホームでは、設計担当の方が初めての打ち合わせから対応してくれて、安心してすべてお任せできそうだと思えましたし、木を多用した家の雰囲気が好きだったことも決め手でした。実は、SUDOホームは金額的にハードルが高いと思っていたのですが、標準仕様が充実しているので、他社でオプションで加えるなら最終的には同じくらいになるんじゃないかと考え、お願いしました。(Tさん談)

会社情報
SUDOホーム<須藤建設(株)>
創業1918年。SUDOホームは「土地が家を決め、人でいえが決まる」を設計コンセプトとした、道産材を活用した地産地消の家づくりを行っています。標準仕様は外装材に道南スギ板張り、開口部は木製サッシ・トリプルガラス、内部は道産無垢床材、しっくい塗り壁などの自然素材を使用。 また、すべての家づくりを、一級建築大工技能士・一級建具製作技能士を有する自社技能職が担当します。
対応エリア
千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、道央その他、室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市、道南その他、札幌市、小樽市、江別市

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