暮らしやすさと美しさを両立した街なかの平屋建て

公開日:2025.12.11 最終更新日時:2025.12.11

Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。

YOTUMOKU-side / 帯広市・Yさん宅 夫婦30代、子ども2人


帯広市中心部の住宅街に誕生した、一見、隠れ家カフェにも見えそうなスタイリッシュで素敵な平屋建てが、2人の娘さんとご夫妻という4人家族が暮らす新居です。賃貸が手狭になり新築を考えましたが、工務店は以前から知人や親戚が家を建てていて信頼の厚いYOTUMOKU一択だったそう。設計の吉田さんが生み出す、無駄を省きながらも素材感や細かなディテールにこだわった品のあるデザインにほれ込んでの依頼です。

角地に立つ端正な平屋建て。スクエアなフォルムとグレーの外壁がスタイリッシュ
玄関部分は板張りの天井付きで、雨や雪の日もゆとりを持って出入りできる
玄関には大型のシューズクローゼットとアウターなどをすぐにかけられるラックを設けた

希望したのは平屋建て。各個室はコンパクトにして、家族が集うLDKや水まわりなどの共用スペースはゆったりと使い勝手よくというのがコンセプトです。限られた坪数の中にどれだけ必要なスペースを効率よく配置するかが平屋の難しさ。プランニングには時間をかけ、納得できるまでとことん打ち合わせを行いました。

道路に面した住宅街のため窓は控えめ。唯一リビングの窓だけは大きくして室内に光を回している
キッチンからリビング全体が見渡せる。窓の上部天井には間接照明

こだわりのキッチンと
二重回遊式の動線が秀逸

家の主役は天井高3.3mの開放的なLDKです。できるだけ仕切りをつくりたくないという希望に沿って、キッチンはオープンに。最もこだわったキッチン天板は高級感あふれるブラックのセラミック。面材はブラックでそろえて「絵になるキッチン」に仕上げています。壁面の収納も吊り戸棚は設けずシンプルな飾り棚スタイルで、キッチンと高さをそろえた大容量のカウンター収納を造作しました。

3.3mの高い天井を生かした開放的なLDK。壁は漆喰にして質感を整えている
アールの入り口が印象的なパントリーからは廊下に通り抜けできる
ダイニング横にはスタディカウンター。奥は寝室や水まわりにつながる回遊式の動線

キッチン部分の通路と、奥の水まわりの通路は二重で回遊できるようになっていて、共働きで日々忙しいYさんご夫妻にとっては効率よく家事を分担できる優れた間取りです。また水まわりの廊下はファミリークローゼットも兼用し、家事動線や使い勝手がよく空間を無駄なく活用しています。

明かりとりの窓から白壁を反射してパントリーと壁向こうの洗面室にも光がまわる
ファミリークロークは水まわりの廊下と兼用でスペースを効率的に使いやすく工夫

デザインと機能を両立させる間取り

効率や機能性を重視する一方で、デザイン性や遊び心も忘れないのが吉田さんの設計。「かわいいスペースがほしい」という願いに応えてつくられたのがリビングのヌックです。アールの仕切りや青空と雲をイメージしたインテリアは、たちまち2人の娘さんの心を掴みお気に入りの場所に。Yさんの小さな書斎は隠れ家のような雰囲気。子ども部屋は扉を開ければ1部屋になる仕様です。平屋の難点ともいえる収納の確保も、壁と一体化するフラットな扉や通路兼用パントリーなど、利便性とデザイン性を見事に両立させています。

「おこもり感」が心地よいヌックは、ブルーのクロスで北欧風の優しい雰囲気
十字の窓枠が印象的なデザインになっているリビング
玄関とLDKの仕切りは、半透明のドアにして空間につながりを持たせている

「ああしたい、こうしたいという要望を伝えると、いろいろと工夫して叶えてくれました。好みも一致していたので、吉田さんのセンスとこだわりにお任せしていれば大丈夫という安心感がありました」と奥さん。

広くなったキッチンで、Yさんはちょっと凝った料理を、奥さんと娘さんたちは一緒にパンづくりをしたいと楽しそうに語ってくれました。

物置部分もスライドドアで使い勝手よく目立たせない工夫を凝らしている
夜になると十字の窓がさらに印象的。道路側の窓は少ないので人目も気にならない
会社情報
株式会社 YOTUMOKU-side
「十勝で愛される家づくりを目指す」​ここの風土、風合い、そこにしかない心地よさを感じられるよう、私たちに協力していただいている磨き上げられた施工技術を持った厳選されたワークパートナーと新しいものを取り入れ長く愛せるオーダーメイドのいえづくりを考えています。​ お住まい後もアフターコミュニケーションを大切にし、そこからお付き合いのスタートだと思っています。
対応エリア
帯広市

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