間口一間半の家
美しく暮らす。東北の建築家・建築会社が提案するデザイン住宅
「良いデザインの家」とは、見た目も間取りも、省エネ・省コストにつながる住宅性能も、トータルに考えデザインされた家。Replanでは「美しく暮らす 東北のデザイン住宅2026」の発刊に合わせて、そんな家づくりに取り組む東北の住まいのつくり手の声をお届けしていきます。
今回は、福島県郡山市を拠点に注文住宅を手がけるエア・コーポレーションの佐久間宏一さんです。
土地の個性を知り、家族の暮らしを豊かに
施主のご要望が大前提として、ご家族の状況や歴史、そして敷地条件や風土といった個性が、私の住宅デザインの種になります。また「住宅は住まい手の心身を癒やす場でありたい」との思いから、自然由来の素材やディテール、ヒューマンスケールにもこだわっています。
私は、建築デザインは一つの様式にとらわれることなく、さまざまな文化を吸収しながら、積み上げられるものであると考えています。大切にしているのは、無駄や虚飾を省き、高度にデザインされた“なごみ”の空間を目指し、一つひとつのファクターを大切に、住宅設計と向き合うこと。結果として、施主がその土地で、その住まいで、有意義かつ豊かな暮らしを紡いでいけることを常に願い、仕事に取り組んでいます。

変形狭小地を読み解き、デザインした住宅
全国で仕事をされてきた施主が郡山市に落ち着くことを決め、奥様が以前に購入していた土地に家を新築したいと相談を受けました。敷地は3×33mと縦横比の差が極端な広さ30坪ほどの変形狭小地。ご夫妻と2匹の愛犬たちが快適に暮らせるように、空間の演出と明るさの確保を優先して設計しました。


建物は敷地形状に合わせた細長い形状。立ち位置によってまったく別の建物のように見えます。屋内は開放感を得るために壁を極力なくし、メインの空間をスキップフロアと吹き抜けで構成。スキップフロアの大きな窓からは陽光がたっぷりと入り、明るさと風通しに寄与しています。
実はこのスキップフロアには素敵なプラスαの機能があって、毎夏開催される花火大会の鑑賞に最適な場所。昨年はご友人を招いて花火見物をしたと聞いています。



施主からの要望の一つだった露天風呂の希望をくんで、浴室のすぐ横にバルコニーを設置。ご夫妻が生活しやすいように、ワークスペースやクローゼット、パントリーなどの機能も盛り込みました。




これまで“住む”ことに執着がなかった施主が今、家で“暮らす”ことを楽しんでいるそうで、その心境の変化を私はとても嬉しく思います。
■建築DATA
福島県郡山市・Sさん宅
家族構成/夫婦60代、犬2匹
構造規模/木造・2階建て
延床面積/66.52㎡(約20坪)設計/(株)エア・コーポレーション 佐久間 宏一
施工/(株)エア・コーポレーション
- 会社情報
- 社名 株式会社 エア・コーポレーション
- URL https://airco.jp
- Replan SUMAIナビ https://www.sumai-navi.jp/companies/d10152
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