家の2階に上がると小さなホールと廊下があって、そこから寝室や子ども部屋に入っていく…。そんなプランが一昔前まではごく一般的でした。もちろん今でもそういう間取りの住まいはありますが、取材しているとここ数年「2階ホール」の使い方はとても幅広くなり、プランも多様化していることを感じます。そこで今回は特によく目にする「書斎&ワークスペース」としての2階ホールの活用例をいくつかご紹介します。

シンプルにカウンターを付けただけ!
家族みんなで使えるワークスペース

2階ホールの活用方法としていちばんイメージしやすく、実際に目にする機会が多いのは、カウンターを設置し、場合によっては少し書棚を設けただけのシンプルなワークスペース。お住まいの間取りによって方法はさまざまで、壁付けにしたものもあれば、吹き抜けに向けてレイアウトしたものもあり、広さもまちまち。本棚や引き出しなど備える機能のバリエーションもいろいろです。

左下の写真は大きな吹き抜け空間に向けて設置された、カウンターのみのシンプルなワークスペース。インテリア性の高いペンダントライトと組み合わせることで、素敵なカフェにいるような気分に浸れそうです。

右下の写真は壁と窓に向かってつくられたワークスペース。3人でもゆったり座れる広々としたカウンターは、右端に天井までの高さの本棚を造作しています。このようにたっぷりとスペースが取れれば、兄弟や親子で同時に使うこともできますね!

大きな吹き抜け空間に向けて設置されたカフェのようなワークスペース
カウンターのみのシンプルなワークスペース。雰囲気はまるでカフェのよう
こちらは壁と窓に向かってつくられたワークスペース。3人でもゆったり座れる広々としたカウンターは、右端に本棚も造作し、家族みんなで使うことができる
壁と窓に向かってつくられたワークスペース。この広さなら、3人でもゆったり使える

続いては「多目的に使えるフリースペース」という位置づけでプランニングされた2階ホール。造作の洗面台と、2人で並んで使えるワークスペースを設けました。造作のカウンターには引き出しまであって、片袖机のようなつくりに。

「多目的に使えるフリースペース」という位置づけの2階ホールには、造作の洗面台と2人で並んで使えるワークスペース。
「多目的に使えるフリースペース」という位置づけでつくられた2階ホールのワークスペース

吹き抜けと壁に向けてL字型にカウンターを設置した、広々としたフリースペース。プリンターの常設場所でもあり、PC作業がしやすい環境になっています。寝室とひと続きにもできるようなレイアウトにしたことで、2階ホールが部屋の一部のような空間になっています。

広々としたフリースペースには、吹き抜けと壁に向けてL字型にカウンターを設置
吹き抜けと壁に向けてL字型にカウンターを設けた2階ホール。寝室とひと続きのような空間にも

ちょっと珍しい床座のカウンターを設けたお住まいの例もあります。これなら、大人も子どもも椅子ナシで気軽にこの場所を使えます。今はお子さんたちの大事な遊び場。階段側の壁を利用した棚は、お子さんたちの本やおもちゃの収納場所。片付ける場所がはっきりしていると、散らかりっぱなしになることも防げますね。

2階ホールのフリースペース
珍しい床座タイプのカウンター。椅子が不要で、小さなお子さんの遊び場にもしやすい

 

レイアウトや造作棚の付け方で
2階ホールがまるで書斎に

取材をしていてしばしば耳にするのは「書斎が欲しかったけれど、スペースがなくて…」という話。他の部屋と比べると、書斎はどうしても優先順位が下がりがちです。そんなときに取り入れたいのが「2階ホールを書斎のように使う」アイデアです。

吹き抜けから階下を見下ろせるようにしつらえたワークカウンター。カウンター下中央に、スペースの仕切りも兼ねた収納棚を設けることで「ご夫妻それぞれの場所」という感じがクリアになります。目の前には大きな窓があって見通しもよく、仕事をしたり、読書をしたりするのにぴったりの書斎的な空間です。

2人用の書斎スペース
目の前が吹き抜けで、大きな窓もある2階ホールのカウンターは、ご夫妻お気に入りの書斎的な空間

幅の広い2階の廊下を生かして、書斎スペースを設けた家も。アクセントウォールと窓、勾配天井とそこから吊り下げられたペンダントライトで、もはや廊下の一角とは思えない仕上がりです。廊下に沿って造り付けた書棚はカウンターと高さを合わせて、空間をすっきり整然と見せています。

幅の広い2階の廊下を生かした書斎コーナー
幅の広い2階の廊下を生かした書斎コーナー

吹き抜けに面した2階ホールの一角に、コの字型にカウンターと棚を造り付けたここは、ご主人の書斎スペース。家族のパソコンスペースとスタディコーナーも兼ねているということですが、こんなふうに趣味のものに囲まれていれば、立派に「書斎」ですね!

個室になっていなくても、趣味を楽しむための自分だけの場所があると、より豊かな気持ちで家での時間を過ごせそう

 

ざっと見ただけでも、2階ホールの「書斎&ワークスペース」は家の間取りやご家族の暮らしぶりによってさまざまなかたちがあります。プランニングの際には担当の設計士さんに相談して自分たちにはどんなプランがいいのかベストなかたちを探ってみると、新居での暮らし方の幅が想像以上に広がるかもしれません。

(文/Replan編集部)

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