ずっしりとしたモルタル調の外壁仕上げや、爽やかで柔らかな雰囲気をまとう南欧風のデザインに定評がある多田工務店は、愛らしいスタイルだけではない徹底したこだわりを貫いています。

Aさん宅の外壁は真っ白なモルタルアート仕上げ。外観は玄関上のバルコニーが特徴的
Aさん宅の外壁は真っ白なモルタルアート仕上げ。外観は玄関上のバルコニーが特徴的
交通量の多い通りに面する玄関と反対側の外観。4本の柱と丸い出隅が柔らかいイメージ。軒裏天井の素材は床材のフローリングを採用している
交通量の多い通りに面する玄関と反対側の外観。4本の柱と丸い出隅が柔らかいイメージ。軒裏天井の素材は床材のフローリングを採用している

家族が増え、故郷に家を構えたいと、数年前から土地探しをはじめたAさんご夫妻。その中で、地場に根付き、デザインや性能の評判も高い多田工務店と出会いました。希望に合う立地を求めて、一緒に土地を探すことからはじまった家づくり。理想としては良質なものに囲まれ、シンプルで落ち着いた雰囲気を求めていました。

階段や床材はレッドパイン材。面取りや継ぎ、留めなど大工技が光る手すり
階段や床材はレッドパイン材。面取りや継ぎ、留めなど大工技が光る手すり
玄関から続く広い土間には大容量のシューズクロークや収納棚
玄関から続く広い土間には大容量のシューズクロークや収納棚

家づくりがはじまると、ご夫妻は現場に何度も足を運び、大工さんへ直にリクエスト。こだわり抜いたキッチンは数回のプラン変更の末、コンロとシンクを分けたペニンシュラ型に辿り着きました。スワン型の水栓やステンレスの天板はAさんが選び発注。コンロ前の壁面に強化ガラスを使うことも提案しました。木目がぴったりと合うキッチン収納の納め方は、多田工務店ならではの丁寧な仕事です。アクセントウォールは奥さんの要望で、現場で色を調節し、吊り戸棚の間接照明で色塗壁が映えるようにしました。共同作業でつくり上げたように感じ、完成のときには「もう大工さんと会えなくなる」と寂しくなるほどだったそうです。

木のキッチンは、レンジフードカバーも造作して統一感をもたせた。作業性を考え、何度もプランを練り直したという
木のキッチンは、レンジフードカバーも造作して統一感をもたせた。作業性を考え、何度もプランを練り直したという
キッチンからバルコニーへの動線。無垢のパイン材の床が美しくまっすぐと伸びる
キッチンからバルコニーへの動線。無垢のパイン材の床が美しくまっすぐと伸びる
リビングとキッチンからつながるバルコニーにはAさん自らウッドデッキをつくる予定
リビングとキッチンからつながるバルコニーにはAさん自らウッドデッキをつくる予定

性能面でも、高断熱窓とスウェーデン製のロータリー型全熱交換換気システムを導入し、暖かく、エネルギーの無駄を減らしています。換気性能を保つためには定期的なメンテナンスが必要ですが、壁掛け式で特殊な工具を使わずにフィルター・ファンなどが交換できます。

22帖ある広々リビングの全景。天井の数ヵ所にスピーカーが埋め込まれ、どこにいても音ムラなく音楽に親しめる
22帖ある広々リビングの全景。天井の数ヵ所にスピーカーが埋め込まれ、どこにいても音ムラなく音楽に親しめる
リビングから直接、洋室や主寝室につながる間取り。天井の段差をつけて間接照明を設えた
リビングから直接、洋室や主寝室につながる間取り。天井の段差をつけて間接照明を設えた

デザインや技術面では、天井や内壁はすべて天然素材の塗り壁材を使い、コテ波仕上げで味のある仕上がりに。また、キッチンや洗面台の造作だけでなく、巾木も自社製。溝に打つ釘の向きを工夫するなど細部にまで配慮され、階段手すりの納めは職人技が光ります。

1200㎜幅の広い造作洗面台に合わせた1000㎜幅の鏡。キッチン同様、木目が美しく合う丁寧な仕事が伝わる
1200㎜幅の広い造作洗面台に合わせた1000㎜幅の鏡。キッチン同様、木目が美しく合う丁寧な仕事が伝わる

同社は断熱材の支持金具である鋼製ブラケットを、北海道科学大とともに研究開発して意匠登録、特許申請するなど技術面での企業努力も惜しみません。お客様と一緒に細部まで話し合い、高級服の仕立て屋ビスポークのようにライフスタイルにフィットした家づくりは自社設計・自社施工ならではです。

理想の家づくりを叶えたAさんご夫妻。天井に埋め込まれたスピーカーからお気に入りの曲が流れ、照明がラフな塗り仕上げを照らし出すのを眺めるのが、良い家づくりができたと実感するひとときです。