第3種換気とサッシ、玄関ドアの結露

12月に生活が始まり、エアコン暖房で暮らし始めました。窓はアルミサッシにLow-Eペアガラスで、アルミ枠と玄関ドアが盛大に結露します。しかしそれよりも乾燥感が強いのです。浴室の換気扇が常時換気モードになっています。しばらく暮らして、マニュアルを調べたら、120㎥/hにセットしてあることがわかりました。95㎡のマンションですから0.5回/hより少し多めです。試しにこの常時換気を止めてみたら、乾燥感はなくなりましたが、結露の量はものすごいことになり、毎朝ぞうきんを絞るとバケツ半分くらいもあります。まさに教科書どおりです。

結局、80㎥/h(0.3回/h)で暮らすことにしました。それでも結露は止まりません。原因はアルミサッシやスチールドアなどに室内表面温度が極端に低くなる部品が使われているせいです。結局、窓に内窓を入れることになりました。セイキの楽窓Ⅱという内窓は、引き違いでサッシの見込みが40㎜しかありませんので、窓の額縁にそのまま入ります。透明のポリカーボネート、または中空シート(型ガラスのようなもの)で、割れる心配がありません。再度、今野建業にお願いして入れてもらいましたが、今度は半日で済みました。

南の大きな窓には、間にハニカムサーモスクリーンも入れました。アルミサッシの方立が太いため、真ん中のFIX部分だけです。内窓だけでも窓からの冷輻射やダウンドラフトがほとんどなくなりましたが、このブラインドはさらに効果を高めてくれます。これで、サッシの結露は完全に解決しました。このハニカムサーモブラインドは、思わぬところで役に立っています。冬の朝、自宅が19階ということもあり、朝食の間、太陽が真横から入ってきます。このとき、ブラインドを半分ほど下ろすと、とても明るくまぶしい日射を遮ってくれます。太陽高度の低い冬の間はとても重宝しています(写真4)。

写真4 南面窓の様子<br>冬の朝は、この状態で日よけになる(上)。冬の夜はこの状態(夜の写真は反射があるので日中撮影)(下)
写真4 南面窓の様子
上:冬の朝は、この状態で日よけになる
下:冬の夜はこの状態(夜の写真は反射があるので日中撮影)

内窓のもう一つの効用を発見しました。共用廊下側の寝室の窓です。夏になり通風をとるため窓を開けていると、中が外から丸見えです。夜は照明を付けているのでとてもよく見えます。何か外側にブラインドのようなものをつける必要があるなと考えていました。しかし、内窓をつけたら、この内窓が目隠しになってくれるのです。内窓を開けて、外のアルミサッシを普通に開けるのではなく、アルミサッシの開けた方とは反対側に内窓を開けると、風は通るが視線は通らないという理想的な状態になります。こうした使い方があるという話は聞いたことがありませんでしたから、びっくりです(写真5)。

写真5  寝室の窓の様子<br>右上:内窓を通風用に開けた状態。外のアルミサッシは反対側に寄せていて、外からは覗けない<br>右下:両方とも同じ側に寄せて開けると、通風量は増えるが外から丸見え<br>左上:冬はこの状態<br>左下:通風用開放時の外観。中はまったく見えない
写真5 寝室の窓の様子
右上:内窓を通風用に開けた状態。外のアルミサッシは反対側に寄せていて、外からは覗けない
右下:両方とも同じ側に寄せて開けると、通風量は増えるが外から丸見え
左上:冬はこの状態
左下:通風用開放時の外観。中はまったく見えない

玄関ドアは、どうしようもないので、結露の一番多いスチール枠に断熱材を張りつけるという、その場しのぎで暮らしています。ホームセンターで硬めの発泡ポリエチレン板(500×500×10㎜)を見つけ、これを強力両面テープで枠に張りつけました。効果は絶大で、毎朝玄関ドア付近に結露の水たまりができていましたが、今ではドア内面に水滴が少し付くだけになりました(写真6)。

写真6 玄関ドアの様子<br>玄関ドアの内側スチール枠に断熱板を張り付けた
写真6 玄関ドアの様子
玄関ドアの内側スチール枠に断熱板を張り付けた