3月29日に発売した「Replan北海道vol.136」の巻頭特集は「窓を知る」です。住まいに欠かせない要素のひとつである窓。日常生活の中では何気なく開閉を行いながらも、その種類や機能について深く考えるタイミングはあまりないでしょう。一方、家づくりを考え始めると、位置やサイズ、種類、機能など、窓についての検討事項は多岐にわたります。

今号の巻頭特集で取材撮影した3軒のお宅も、景色や光の採り入れ方、視線の遮り方などそれぞれ違ったアプローチでの工夫がされていて、憧れと発見のある充実した誌面になったと感じています。

今回はそんな本誌特集内に掲載した写真から、この一枚を紹介します。


天井現しの梁、階段のアイアン、炉壁のスレート板、床のニレ無垢材。さまざまな素材が窓越しの森と心地よいハーモニーを奏でる
Photo by Kei Furuse

「自然の中で暮らしたい」というお施主さんの要望を、建築家の堀部 太さんが「豊かな雑木林が広がる景観を額縁に見立てた大小の窓から楽しむ住まい」として実現したこちらの住まい。3層のスキップフロアにより緩やかにつながれた空間には大きさも高さも奥行きも違う窓が点在し、そこからの見え方はさまざま。撮影時は陽射しが差し込む時間帯だったこともあって、壁や階段に落ちた植物の影のゆらめきが自然との一体感をより感じさせてくれました。

普段リプランではそこでの暮らしぶりを表現するために、実際にお施主さんに写っていただくこともあるのですが、今回は空間が多様性に富んでいることからあえて人物を入れず、「少しベランダに出てみようかな」「今日は階段に腰掛けてみよう」など、ここでの楽しい暮らしを自由に想像させてくれるような一枚としました。


Replan北海道vol.136の巻頭特集「窓を知る」では、実際に家を建てたご家族の暮らしに対するこだわりや暮らしの希望と窓の関係など事例を通じて紹介しています。窓の役割やつくりの違いについての基本記事なども掲載していますので、ぜひご覧ください。

Replan北海道 vol.136
2022年3月29日(火)発売

北海道内の主な書店やコンビニのほか、
Replanの販売ページamazonfujisan
オンラインでもご購入いただけます。