Curand(株) / 秋田県秋田市・Sさん宅 本人70代


秋田市北部、海にほど近いエリアに立つ洋風の外観が目を引く住宅には、アンティーク家具や植物が好きなSさんの想いが詰まっています。Sさんがこの家づくりのパートナーとして依頼したのは、市内で建築の設計・施工を手がけるクランド。知り合いの新居がご自身のイメージとピッタリだったのがきっかけでコンタクトを取り、社長の石井さんと二人三脚の家づくりがスタートしました。  

東側正面から見ると、外観はまるでヨーロッパの教会のような佇まい。デザインにアールを取り入れることで、洋風のニュアンスが増す
外構までトータルコーディネートした外観はまるでヨーロッパの邸宅のような佇まい。デザインにアールを取り入れることで、洋風のニュアンスが増す
現在、庭のバラは30数本にもなるそう。ほかにもお気に入りのキャットミントやラベンダーなどのハーブ、ヤマボウシやシャラなどの木が庭を彩っている
現在、庭のバラは30数本にもなるそう。ほかにもお気に入りのキャットミントやラベンダーなどのハーブ、ヤマボウシやシャラなどの木が庭を彩っている
ゆとりの広さに設計されたエントランスロビー。テーブルセットを置き、花や絵画を飾り、照明も複数配置した。ちょっと立ち寄っただけの来客がついつい長居をしてしまいそうな居心地の良さがある
ゆとりの広さに設計されたエントランスロビー。テーブルセットを置き、花や絵画を飾り、照明も複数配置した。ちょっと立ち寄っただけの来客がついつい長居をしてしまいそうな居心地の良さがある

実はSさんは、家づくりへの想いを1冊の大学ノートに書き溜めていました。そこには「住み心地の良い家は人生を変える」といったコンセプトから、「ピアノを置く場所をつくる」、「バスルームは広くゆったり」といった細かな希望まで、家づくりに関するたくさんの言葉が綴られています。

石井さんは「このノートからSさんの家づくりにかける想いの強さが実感できました。それに応えられるよう私たちも一から勉強するつもりで、ともに家づくりに取り組みました」と話します。中でも長年かけて集められたアンティーク家具について、一つひとつのサイズを詳細に測り、配置場所を決めたそうです。

Sさんが長年かけて集めたアンティークの家具や調度品で彩られたリビング・ダイニング
透明感のある白を基調にデザインしたキッチンは、Sさんが使いやすいよう天板の寸法を広めにして造作。リビング側のカウンター下収納は、部屋の雰囲気に合わせて取っ手を付けず、シンプルに仕上げた
透明感のある白を基調にデザインしたキッチンは、Sさんが使いやすいよう天板の寸法を広めにして造作。リビング側のカウンター下収納は、部屋の雰囲気に合わせて取っ手を付けず、シンプルに仕上げた
LDKから寝室へと抜ける通路正面のランプの明かりで照らされたほの暗い雰囲気が、Sさんのお気に入り
LDKから寝室へと抜ける通路正面のランプの明かりで照らされたほの暗い雰囲気が、Sさんのお気に入り
愛用のアンティ-クチェアや飾り棚、ウィリアム・モリスのカーテンや壁紙、ランプと、お気に入りでコーディネートされた寝室は、Sさんがどこよりもくつろげる場所。ウォークインクローゼットは、使いやすいように棚を造作した
愛用のアンティ-クチェアや飾り棚、ウィリアム・モリスのカーテンや壁紙、ランプと、お気に入りでコーディネートされた寝室は、Sさんがどこよりもくつろげる場所。ウォークインクローゼットは、使いやすいように棚を造作した
トイレ内の手洗いは、手持ちのアンティーク家具をリメイクしたもの。天板をくり抜いて、洗面ボウルを取り付けた。「お気に入りの家具に穴を開けるのは抵抗がありましたが、今は満足です」とSさん
トイレ内の手洗いは、手持ちのアンティーク家具をリメイクしたもの。天板をくり抜いて、洗面ボウルを取り付けた。「お気に入りの家具に穴を開けるのは抵抗がありましたが、今は満足です」とSさん

こうして対話を重ねながら、Sさんの希望は1つずつ叶えられていきました。インテリアや家具のデザインに合わせて天井廻り縁にモールディングを施したり、キッチンカウンターの上部に木彫りの飾りを付けたりして、よりエレガントで上質感のある室内空間を実現。庭の緑が気持ちいい、心豊かな暮らしの場が生まれました。

2階の広々としたゲストルームにも、お気に入りのソファやフロアスタンドが置かれている。三角屋根の形状をそのまま生かした屋根なり天井や、家具に合わせたダークな色味の床や柱が、空間の非日常感を演出
2階の広々としたゲストルームにも、お気に入りのソファやフロアスタンドが置かれている。三角屋根の形状をそのまま生かした屋根なり天井や、家具に合わせたダークな色味の床や柱が、空間の非日常感を演出
「ギャラリー」と名付けた2階の部屋には重厚なテーブルセットを置き、壁向きにパソコンコーナーを設けた。大好きなウィリアム・モリスの壁紙を壁の上部で見切って張ることで、その意匠性を高めている
「ギャラリー」と名付けた2階の部屋には重厚なテーブルセットを置き、壁向きにパソコンコーナーを設けた。大好きなウィリアム・モリスの壁紙を壁の上部で見切って張ることで、その意匠性を高めている

「クランドさんは、私の想像のさらに上を実現してくれました」。そう話すSさんは、ノートにこうも記していました。「住み始めがゴールではない。変えていく楽しみ」。これからもSさんと石井さんの家づくりは続いていきます。

担当者より

Curand(株) 石井 宣行さん(写真左)

私たちは常に、建物だけでなく庭や敷地内の隅々まで住む方の日常をイメージし、住むほどに愛着を持てるような家づくりを目指しています。Sさんは大切にしてこられたアンティーク家具や照明をたくさんお持ちで、ご要望はそのインテリアに合う洋風の家。正直、私たちがこれまでにあまり手がけたことのない意匠や造作もありました。その部分も含め、いろいろと勉強させていただきながら、Sさんと一緒に楽しみながら家づくりができたと思います。

定期的な点検など、折に触れて立ち寄るたびに、テーブルクロスが変わっていたり、庭の草木が植え替えられていたり、変化が見られます。緑が美しい新居での生活を満喫されているご様子で、私もとても嬉しいです。