上下階をつなぐだけでなく、工夫次第で室内のデザインアイテムとしても効果を発揮し、空間にさまざまな表情を与えることができる「階段」。「意外と知らない?「階段」の名前やかたち」でもお伝えしたように、さまざまな形がある階段の実例として、前回の記事に引き続き、デザインとプランのバリエーションが楽しい素敵な空間写真とともに紹介します。

Case5:庭を愛でる

透かし階段

「直階段」と「透かし階段」を組み合わせた階段。リビング・ダイニングから2階へ上がる動線としての役割のほか、コートハウスの庭を愛でる視線も意識してプランされています。透かし階段にすると、庭からの陽射しを遮ることなく室内に取り込めるので、明るい空間が保てます。

Case6:スキップする吹き抜け階段

スキップする吹き抜け階段こちらも「直階段」と「透かし階段」の合わせ技ですが、スキップフロアと連動しているため、いろいろな使い方ができそうなつくりになっています。スキップフロアの段差に座るもよし、階段に腰掛けるもよし。空間に楽しさと心地よいリズムを生んでいるアイデアプランです。細身のスチールでできた手すりのデザインも秀逸で、吹き抜け越しの光もキレイな階段ですね。

Case7:省スペース+緩やかな上り心地

回り階段省スペースでも緩やかな段差で上ることができる「回り階段」の例です。数段上って直角に曲がる動線ですが、3つに分割した三角形の段板(踏み板)を設けることでスペースを有効活用しつつ、緩やかに上り下りができる仕組みになっています。踏み板の材質によって表情もガラリと変わるので、アイデア次第で好みの階段に仕上げられる楽しさもあります。

Case8:階段の下を有効活用

収納を兼ねた階段階段下のスペースは意外と使える!という例にぴったりなアイデア階段。造作棚の上部を階段に仕立てたつくりで、飾り棚としてオープンにして使えるので、たとえば模様替えをするように、季節ごとに飾るものを変えてみたりするのも楽しそうですよね。デザインと機能を兼ね備えた階段の好例です。

いかがですか? 戸建住宅にはつきものの階段ですが、プランニングのアイデア次第で、デザインも使い方も楽しみ方も無限の可能性を秘めています。ぜひこの記事を参考に、あなただけの素敵な階段を実現してみてくださいね。

(文/Replan編集部)

こちらも併せてご覧ください↓
・家づくりの名脇役。階段のカタチいろいろ【前編】
・意外と知らない?階段の名前やかたち