移住生活を支える自然の温もりに包まれた平屋の終の棲家

公開日:2026.9.28 最終更新日時:2026.9.28

Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。

(株)芦野組 / 美瑛町・Tさん宅 夫婦60代・50代


長年夢見てきたわが家を
丘のまちでカタチに

長年、転勤生活を送ってきたTさんご夫妻は、都会のマンション生活は便利でしたが精神的に満たされず、「人が少ないのんびりとした土地で暮らしたい」と思い続けてきました。そして、Tさんは定年を節目に奥さんの故郷、北海道で終の棲家づくりを決意。ご夫妻は希望に叶う移住先を探し続け、美瑛町で売り出していた宅地の最後の一区画を購入することができました。「大雪の山並みやなだらかな丘が連なる風景を見ているだけで、心まで穏やかになりました」と、Tさんは運命の地との出会いを振り返ります。

片流れ屋根に道南スギの外壁がナチュラルな雰囲気を醸し出す外観。今後、ご夫妻がゆとりある庭空間を楽しみながら整えていく予定
片流れ屋根に道南スギの外壁がナチュラルな雰囲気を醸し出す外観。今後、ご夫妻がゆとりある庭空間を楽しみながら整えていく予定
片流れ屋根がかかる長い玄関アプローチが、奥行きのある表情を外観にまとわせる
片流れ屋根がかかる長い玄関アプローチが、奥行きのある表情を外観にまとわせる
Tさんが選んだ深い緑でペンキ仕上げを施した玄関の木製断熱ドア。明かり採りの窓枠にも同じ色を用いた
Tさんが選んだ深い緑でペンキ仕上げを施した玄関の木製断熱ドア。明かりとりの窓枠にも同じ色を用いた

ご夫妻が思い描いていたわが家は、薪ストーブと木、レンガを採用した、暖かくミニマルな平屋。長年の夢と希望を詰め込んだ約28坪のプランを作成したのが地域の工務店、芦野組でした。「スタッフの人柄の温かさや丁寧な対応も依頼の決め手になりました。施工中、作業を終えた後の現場がいつもきれいだったことも印象に残っています」と、Tさんは話します。

手持ちの収納カウンターの脚を切り、ベンチのように仕立てた玄関。右手には土間続きにシューズクローゼットを配置。正面は独立型洗面台。帰宅後の手洗いにも便利
手持ちの収納カウンターの脚を切り、ベンチのように仕立てた玄関。右手には土間続きにシューズクローゼットを配置。正面は独立型洗面台。帰宅後の手洗いにも便利
洗面スペースの脇にトイレを設置。洗面はトイレの手洗いも兼ねる
洗面スペースの脇にトイレを設置。洗面はトイレの手洗いも兼ねる
濃色のアクセントクロスを張り、落ち着いた雰囲気に仕上げた寝室
濃色のアクセントクロスを張り、落ち着いた雰囲気に仕上げた寝室

未知との遭遇が楽しい
充実の移住生活

美瑛の丘がみずみずしい緑に覆われた6月、新居での暮らしがスタート。「完成したばかりの住まいは、春先の空気がそのまま残っているのかと思うくらい涼しくて、標準仕様で断熱等級6を実現した性能の高さを入居早々に体感。冬も間違いなく暖かいと確信しました」と、Tさんは住み心地の良さを話します。

玄関ホール脇に設えたヌック。出入り口下には、大工の提案でカウンターデスクの掘りごたつの穴をふさぐ板を収納できるスペースを設えた
玄関ホール脇に設えたヌック。出入り口下には、大工の提案でカウンターデスクの掘りごたつの穴をふさぐ板を収納できるスペースを設えた
奥さんの要望でウッドワンのシステムを採用したキッチン。カウンター収納、収納付きダイニングテーブルは造作仕様。古レンガを張って、リブ天井を採用し、素材感豊かな空間を実現した
奥さんの要望でウッドワンのシステムを採用したキッチン。カウンター収納、収納付きダイニングテーブルは造作仕様。古レンガを張って、リブ天井を採用し、素材感豊かな空間を実現した
キッチンに隣接して、冷蔵庫も収納できるよう空間を広く取ったパントリーを設置。ストック食材や調理用品などを収納する造作棚も備える
キッチンに隣接して、冷蔵庫も収納できるよう空間を広く取ったパントリーを設置。ストック食材や調理用品などを収納する造作棚も備える

ナラや道南スギ、タモなどの木をふんだんに採用した新居は、オープンなLDKが空間の主役。屋根なりに設えたダイナミックなリブ天井が、開放的な空間のアクセントに。「イメージだけを伝えて、芦野組にお任せしました」という造作収納の数々が生活動線に寄り添うように配され、ミニマルな空間に暮らしやすさと美しさを与えています。

リビングの一角にコンクリート土間を設え、薪ストーブを設置。土間に蓄えられた薪火や陽射しの熱も、冬の暮らしを温める
リビングの一角にコンクリート土間を設え、薪ストーブを設置。土間に蓄えられた薪火や陽射しの熱も、冬の暮らしを温める
庭に面して大きく開いたリビング。屋根なりのリブ天井、現しの梁、ナラ無垢床を用いたくつろぎ空間は、木の温もりに満ちている
庭に面して大きく開いたリビング。屋根なりのリブ天井、現しの梁、ナラ無垢床を用いたくつろぎ空間は、木の温もりに満ちている

「初めてのマイホームでの暮らしは、嬉しい驚きがいっぱいです。これからはさらに、地域の森で育つ樹種にこだわった植栽を増やして、雑木林のように庭を育てていきたいですね」と、嬉しそうに話すTさんです。

リビングの大開口に隣接して、夏の陽射しを遮る大きな庇を設けた濡れ縁風のウッドデッキ

家づくりでは自然素材をできる限り多く採用したいと考えていた私たちに、芦野組は珪藻土を用いた塗り壁を提案してくれました。完成してみると、独特の素材感が照明によく映え、空間の表情がとても豊かになりました。また、室内で夏のじめじめした空気を感じないのも、調湿性に富んだ珪藻土のおかげかなと感じています。暑い陽射しを遮る長い庇、断熱・気密性の高さと相まって、暑い日も扇風機を回すだけで快適に過ごせています。(Tさん談)

会社情報
株式会社芦野組
私たちが大切にしているのは、「ほっとくつろげる家」であること。そのために、いろいろなところにこだわります。例えば、無垢材や珪藻土など自然素材による仕上げは、見た目や肌触りに温かみが感じられ、くつろげます。また、家族の気配が感じられる間仕切りの少ない家も、安心感が増し、くつろげます。照明、収納、空気の流れ……どんなものにもひとつ手を加え、薪ストーブを主暖房に取り入れた快適に使いやすく心地よい住まいづくりを進めたいと考えています。
対応エリア
士別市、名寄市、富良野市、道北その他、道北、旭川市、留萌市

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