こんにちは、編集部の韓国出身スタッフ・Jです。
今日は韓国ソウルの太陽光発電事情について話してみようかと思います。

まず、韓国は一点集中型で発展してきた背景があります。そのせいで5000万ちょっとある人口の、半分ぐらいが首都圏に住んでいる状況。ソウルだけでも1000万弱ぐらいいます(面積は札幌の半分ぐらいかな)。

なので、こうなります。高層マンションだらけ。

ちなみに韓国はこっちをアパートと呼びます。
上空から見たソウルが気になる方はこちらのブログを見てください
(勝手にリンク貼っていますが、、面白かったです 笑)。

話を戻して、これだけの人が住んでれば当然電気消費量も多いですよね。
そこでソウル市が面白い取り組みを行っていました。

それが、「ベランダ型太陽光発電パネル設置支援事業」です。要は、市が企業と組んで、補助金を出して、ベランダに太陽光パネルをただで設置してくれるのです(すべてではなく、一部金額を負担するケースもあるようです)。

これまでは、上写真のように屋上に太陽光パネルを設置して、共同で使う分の電気をある程度まかなう、ということはほとんどのマンションでやっていましたが、各家庭にまで普及してきたんですね。

見た目はこんな感じ。

仕様は何種類かあるようですが、260W級(1枚)のパネルのモジュールにつながっているプラグを家庭内のコンセントに挿すだけ。パネルが生産した分を先に使う方式だそうです。ソウル市平均電気使用量は304kWh。この基準で月600円ぐらい安くなるらしいです。

この間実家に帰ったとき、うちのマンションでもこの事業に参加していたので、早速母に設置するよう言っておきました。そのあと早速設置したらしく、経過を聞いたら数百円ぐらい安くなったとか。。。

微々たるものかもしれませんが「塵も積もれば山となる」で、普及を促進してゆくゆくは、全体で原発1基分の電気を自分たちでつくりましょうということらしい。韓国はほとんど原発に依存している状況なので、何かしらほかの方法で依存度を下げていくことは、とてもいいことだと思います。

全世界共通で、再生可能エネルギーに対する注目度が日に日に増していくこの頃。私も改めてエネルギーについて考えさせられるいい機会でした。日本のうちはさすがに太陽光パネルは設置できませんが、まずは電気消費量を少しでも減らそう!と思いました。

みなさんもお宅のエネルギー事情、一回見つめ直してみてください。ではでは!