こんにちは、リプランくんです!ちょっと時間が経っちゃったんだけど、先月、P.V.ソーラーハウス協会のZEH研修会&見学会に行ってきたよ。

P.V.ソーラーハウス協会は、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)普及を前提に『健康で快適な住環境』と『住宅の省CO2化』を目指して設立された、エコ住宅のための建材の開発・販売、太陽光発電に関するさまざまなサポートを行う団体なんだ。

全国で300以上のビルダーさんや協力会社さんたちが加盟。そのビルダーを対象とした各種研修会や現場見学会なども定期的に開催していて、今回はちょうど札幌でZEH研修会&見学会が開かれたから、リプランくんも行ってきたんだ。

当日は雪だったけど、道内・道外各地から参加した人で会場はほぼ満席!
当日は雪だったけど、道内・道外各地から参加した人で会場はほぼ満席!

まずは、太陽光発電とZEHのこれからについての研修会から。いろいろなお話があったけど、ここではリプランくんが気になったところを少しだけ紹介するね。

みんなは太陽光発電の家といったら、どんなイメージ?太陽光で発電したエネルギーを、自分たちで使う自給自足の住まいと考える人もいるんじゃないかな。でもほとんどの家には蓄電池もなく、発電した電気はそのまますべて売電しているケースが多いんだって。

ちなみに太陽光発電パネルはこんなに大きいんだ。リプランくんも近くで見るのははじめてだったけど、1枚が成人男性なみの大きさでびっくり!こんなのが何十枚も載るのか。。屋根って広いんだね!
ちなみに太陽光発電パネルはこんなに大きいんだ。リプランくんも近くで見るのははじめてだったけど、1枚が成人男性なみの大きさでびっくり!こんなのが何十枚も載るのか。。屋根って広いんだね!

そう。発電した電気を自分たちの家で使いたくても、蓄電池システムがないと、電気が貯められないということ。今後は売電金額もどんどん下がる予定だから、これからのZEHは、太陽光発電システムのみならず蓄電池システムも備えて、電力の自家消費量はアップ、売電量はダウンにする「需給一体型」が主役になっていくのだそう。なるほど、これなら上で言った自給自足の住まいが実現できるね!

そこで注目されているのが、「電気自動車(EV)+V2H」。V2Hは、「車(Vehicle)から家(Home)へ」という意味の言葉で、住宅と電気自動車の電気を互いにやり取りできるようにする機械なんだけど、リプランくんはこういうのがあるって知らなかったんだ。このV2Hがあれば、家で発電した電気で車が充電できて、逆に車に貯まった電気を家で使うこともできるんだって。

電気自動車と家の両方につながっている白い箱がV2H
引用:NISSAN https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf/v2h.html

テレビや冷蔵庫はもちろん、エアコンなどほとんどの家電に使えるとのこと。電気自動車のバッテリーが蓄電池代わりになるわけなんだけど、一般的な定置型蓄電池に対してバッテリーの容量も大きく、コストパフォーマンスも良いらしい。ZEH+電気自動車ってすごいメリットがあるんだね。。。家づくりで、エネルギーの有効活用はとても重要なテーマ。今後のZEHは建物だけじゃなく、電気自動車+V2Hが不可欠になってくるかもしれないね!

今までの住宅
高断熱住宅で、冬季の快適性の向上と暖房エネルギーの削減に効果がある。一方で、エネルギーは灯油やガス、そして電気を大量に購入して生活。その過程で大量にCO2を発生させている。メリットは、快適性の向上と暖房費の減少

今の住宅
普及が進んでいるゼロエネルギー住宅(ZEH)。快適性を維持しながら、発電設備でエネルギーを生み出し、CO2が大量に含まれているエネルギーを買わない生活を求めている。メリットは、快適性の向上と生活費全体の大幅減少、災害時に日中電気を確保できること

今後の住宅
ZEHにV2Hを組み込んだ需給一体型ZEHで、太陽光発電の売電分を電気自動車(EV)に貯め込み、その電気を利用して生活。電力の購入を極力抑え、車まで太陽光発電で賄おうとする住宅。メリットは、快適性の向上と車の給油代も含めた生活費が激減、災害時でも普通の生活を数日間維持できること

そして見学会へ。1件目は、恵庭を中心に全棟自由設計の注文住宅を展開するキクザワのモデルハウス(公開終了)。住宅性能にもこだわったZEH仕様のお住まいで、雪でよく見えないけど、車庫と住居の2つの屋根に14.175kWの太陽光発電パネルが載っているんだ。晴れていればほとんどの場合は、発電できる最大値まで確保できるらしいよ。

手前が2台分の広い車庫で、奥が住居部分になっている
手前が2台分の広い車庫で、奥が住居部分になっている
キクザワの菊澤社長自ら、モデルハウスの仕様や性能について説明してくれたよ
キクザワの菊澤社長自ら、モデルハウスの仕様や性能について説明してくれたよ

次に向かったのは、札幌市東区にある藤城建設のZEHモデル。ゆきだるまのお家というかわいい名前とキャラクターを見たことある人はいるかなー?普通の人でも手が届く高性能住宅の提供を目指し、低価格でも高品質な家づくりで有名なんだ。

道路に面している表側は開口部を最小限にして、左奥から玄関に入れるんだ
道路に面している表側は開口部を最小限にして、左奥から玄関に入れるんだ

このモデルハウスは、約32坪の総2階建て。コンパクトながらも子育て世代のための間取りと家事動線が工夫された住まいだったよ。高性能住宅で、窓もすべてLow-E・トリプルガラス仕様。印象的だったのは、屋根ではなく壁に太陽光発電パネルを張っているということ。壁にパネルを張れるなんて、リプランくん初めて知ったよ。どんな感じかは写真を見てね!

まずは建物の左側に太陽光発電パネルが4枚張ってあって
まずは建物の左側に太陽光発電パネルが4枚張ってあって
裏側に回ると、ドドーン!なんと窓の上下に8枚もパネルが張られていたよ
裏側に回ると、ドドーン!なんと窓の上下に8枚もパネルが張られていたよ

最後に、同じ藤城建設の超高断熱・高気密仕様でつくられた常設モデルハウス。太陽光発電パネルは建物だけでなく、広いカーポートの屋根にも載せていて、V2Hも備えた次世代の住まいなんだ。室内のインテリアも相当こだわっていて、とても素敵なモデルハウスだったよ。常時公開中だから気になる人は寄ってみてねー。

最大3台分の車が止められる広いカーポート。黒で統一された外観に高級感が感じられる
最大3台分の車が止められる広いカーポート。黒で統一された外観に高級感が感じられる
中にコンセントがあって電気自動車が充電できるようになっていた
中にコンセントがあって電気自動車が充電できるようになっていた
壁に張られていたこの箱が、発電した電気を家庭用の電気へ変換するパワーコンディショナーというものなんだって
壁に張られていたこの箱が、発電した電気を家庭用の電気へ変換するパワーコンディショナーというものなんだって


今回の研修会と見学会は、リプランくんにはちょっと難しいところもあったけど、太陽光発電とZEHについて目からウロコな話をいっぱい聞くことができて、すごく面白かったよ。着実に住まいは進化していくんだなーと改めて思った。みんなも家を建てるときは、性能とデザインだけではなく、エネルギーのこともよく調べてみてね!

P.V.ソーラーハウス協会
https://www.pv-solar.co.jp