フィンランドでは多くの会社では、7月初めから4週間夏休みになります。

日本人からすると社会人が4週間も休めるなんて驚きですが、フィンランドでは普通です。年間5週間の休みが取れるので、4週間を夏休みに、1週間を冬休みにあてる人が一般的です。小学生は6月初めからすでに休みで、新学期は8月中旬から始まります。しかも夏休みの宿題はありません。みんな「夏は休むもの」と思っていて、日が長く、涼しく過ごしやすい夏を思いっきり楽しむのです。

(2018年の夏休み記事はこちら▶ https://www.replan.ne.jp/articles/3561/

私もそんな夏を楽しむべく、6月の最終週末に「サルサセーリング」に参加しました。

これはヘルシンキのサルサスクールが15周年記念として開催したもので、帆船を貸し切って、サルサダンスをしながらクルージングを楽しむという催しです。多くのフィンランド人にとって夏休みの始まりの日とあって、うきうきした感じが伝わってきます。お昼12時に出港し、ヘルシンキの名所を船から眺めながらスパーリングワインで乾杯。もう6年ヘルシンキに住んでいますが、すっかり観光気分です!

フィンランド人にとって、ヨットはとても身近。湖や海でしょっちゅうセーリングを楽しみます。今回会場となった帆船は歴史を感じる木製で、方向転換するときには、みんなで協力して紐を操作します。会社の貸し切りパーティー等にも使われるそうですよ。

赤のストライプの長袖シャツが船長さん、黄色のストライプはスタッフさん。船の操作や食事の用意をしてくれる

今回のイベントは、ダンスとセーリングが趣味の私にピッタリ。ヘルシンキでもたまにイベントに参加するのですが、両方一度に楽しめるイベントは初めてでした。乾杯の後にはさっそくサルサの音楽が流れ、踊り始める人たちも。

潮風に吹かれながらサルサを踊る。みんな楽しそう

ランチタイムは島に停泊。帆をおろしました。ここでサルサが初めての方のために、サルサレッスンが。先生の教え方が上手で、初めての人でもすぐ踊れるようになっていました。4時間のクルージングはあっという間。ヘルシンキに戻ってきました。

ランチタイムは島に停泊

ここで終わりではありません。まだまだイベントは続きます。船を停泊させて岸では生バンドの演奏が始まり、またまたダンスタイム!参加者もどんどん集まってきます。夕食は船でバイキング形式。船上に並んだ食事から好きなものをそれぞれ取り分けて食べます。

夕食はバイキング形式。船上で食べるのはまた格別

夏至近くなので、まだまだ明るい!イベント終了の22時まで踊ったり、音楽を聴いたり、話したり…みんな思い思いにサルサイベントを楽しみました。フィンランドの夏ならではの過ごし方を満喫した一日でした。