今や家づくりのスタンダードともいえる「対面キッチン」。注文住宅で自由につくれるとなると、そのバリエーションはかなりの数になります。とりわけダイニングまわりの利便性を考えたときに悩ましいのが、「収納」のつくり方です。そこで今回は、Replanで取材したお住まいで見つけた対面キッチンやアイランドキッチンまわりの収納アイデアをご紹介しましょう。
デッドスペースを無駄なく利用。
カウンター下を生かした収納いろいろ
少しでもたくさんモノを収納するために、対面キッチンのカウンター下スペースは最大限使いたいところ。このお住まいの対面キッチンは、キッチンの並びにダイニングという配置なので、リビング・ダイニングで使うものの収納棚としてカウンター下をまるっと利用できます。これはアイランドキッチンでも有効なアイデアでしょう。
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こちらのお宅の場合は、ダイニングテーブルをカウンターに垂直に配置。対面キッチンとダイニングテーブルの間に通路がありますが、幅が狭いため、テーブルの位置にくるカウンター下中央は引違い戸に。その両サイドに引き出しを造り付けています。文房具や医薬品など、生活に必要な細々したものをまとめて収納でき、使いやすそうです。
![引き違い戸の収納と、引き出しを組み合わせたカウンター](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/11/ca71539950edfb3523199b0da6eae2c5.jpg)
こちらのお住まいでは、大きな引き違い戸のあるカウンター下収納の隣に、オープンな収納棚を造作。グリーンや写真、小物を飾るこんなちょっとしたスペースが、住まいを豊かにします。家の間取りによっては、このようにカウンターと一体化するように棚をつくるのもいいアイデアですね。
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カウンター下収納に加え、コンロ側の壁面いっぱいを収納棚にしたこんな例も。文房具やインターネット回線のルーター、CDや本などの居場所が一目瞭然です。収納内の壁をブルーにしたのも個性的で、空間の良いアクセント。室内に明るい印象を与えています。
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こちらのお宅は、アイランドキッチンのダイニング側をあえてオープンな収納にし、上の棚にはアイアンのバーを設置。マガジンラックにしてお子さんの絵本を置いています。レンガ壁のキッチンの雰囲気ともよく合って、まるでカフェのような佇まいです。
![カウンター下をマガジンラックに。見せる収納がキッチン空間と気持ちよく調和](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/11/8-h120_oomoto33694-01_12.jpg)
カウンターとダイニングテーブル天板の
高さの差を生かした横長収納棚
対面キッチンに対してダイニングテーブルを垂直にレイアウトすると、カウンター下を収納として使うのが難しくなります。「それでもちょっとした収納棚が欲しい!」という場合には、下の写真のようにカウンター上部に横長の棚をつくる、という手があります。
こちらのお住まいの対面キッチンは、木と石を組み合わせた上質感のある仕上げ。ディスプレイ棚としても、ティッシュペーパーやリモコン等を置く場所としても、あると嬉しいスペースです。
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ダイニング側は、来客時にもよく目に触れます。普段使いのモノをあれこれ置きたいとはいえ、雑然とはさせたくありませんよね。その点、こちらのお宅は、既製の収納ボックスを使って上手に整理整頓。これなら使いやすいうえ、見た目もきれいで気持ちがいいですね。
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このお宅のように、造作したカウンターの壁面に横長のニッチをつくるという方法もあります。ほんの少しのスペースでも、やっぱりあると便利です。
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対面キッチンやアイランドキッチンのカウンター下を収納スペースとして使う方法は、このようにちょっとご紹介しただけでも、さまざまです。LDKのレイアウトによってできること・できないこともありますし、収納計画によってはあえてつくる必要がない場合もあるでしょう。ご自身が今持っているものや、今の暮らしでの使い勝手を踏まえながら建築家や建築会社と相談して、あなたの家に最適な使い方を見つけてくださいね。
(文/Replan編集部)