創業当初オフィスとして使用していた『Replan House』をリノベーションし、新オフィスとして再活用するプロジェクトがスタート。

現在は編集長の自宅として使用している『Replan House』

現在は編集長の自宅として使用している建物ですが、使われていないスペースもあり、オフィスにしても充分な広さがあります。この建物をオフィス兼居住スペースとして再活用するために、建築家の丸田絢子さんにプランを依頼。各部署のスタッフ構成や仕事の仕方、必要な備品などの情報をお伝えしながら、最初のプランがあがってきました。

オフィス兼居住スペースとして再活用するために、建築家の丸田絢子さんにプランを依頼

1階を居住スペース、2階をメインのオフィスとし、3階をミーティングやリラックスのためのスペースとした案です。各階にテーマを設けカラートーンも分けることで、空間ごとの役割を明確にするというアイデア。デザイン制作を手がける会社なので、メインのオフィスとなる2階にはつくるものに影響しないよう、色調を抑えた「FACTORY wood&glay」というテーマが設けられました。

2階のメインオフィス。階段を上がったところに応接スペースがあり、螺旋階段のある吹き抜けの空間をはさんでスタッフのデスクが配置されている
2階のメインオフィス。階段を上がったところに応接スペースがあり、螺旋階段のある吹き抜けの空間をはさんでスタッフのデスクが配置されている

すべての部署のスタッフが密にコミュニケーションを取れるように、仕切りを極力排除し、ゆるやかに繋がる計画がなされています。コンクリートブロック造の魅力や特徴的な螺旋階段を生かしながら、新しい機能を与えていくことが想定された再生の案です。

螺旋階段を上がった3階は、会議などを行うミーティングルームとリラックスルームがブリッジでつながった空間
螺旋階段を上がった3階は、会議などを行うミーティングルームとリラックスルームがブリッジでつながった空間

一方、ミーティングやチームでのグループワーク、社員のリラクゼーションなどに使用される3階は「Innovation Colors」というテーマで、カラフルな空間となっています。真面目に働くだけでなく、リラックスした雰囲気の中でアイデアを出し合ったり、ランチをしながら情報交換したりと、創作に活かせる空間を目指しています。

3階はミーティングやチームでのグループワーク、社員のリラクゼーションなどに使用される予定

今回のオフィス移転では、リノベーションの経過を経て自分たちの働き方を見つめ直すことも目的のひとつとなっています。このファーストプランをもとに、社内スタッフでの意見交換と、より仕事をしやすい環境はどんなものかの模索が始まりました。

(文/Replan編集部)