コロナ禍が続いていることもあり、家づくりでは「家にいながらどう自分たちらしい暮らしを楽しむか」という点がこれまで以上に注目されていますが、「お風呂の時間が長くなった」「バスタイムを楽しむ工夫をしている」という声もよく聞かれます。
今の家づくりではコストや施工の手間の面からシステムバスを採用するケースも多いですが、ホテルのような特別感のあるバスルーム、憧れますよね…!そこで今回は、日常に心安らぐひとときをもたらしてくれる「ホテルライクなバスルーム」の例をいくつかご紹介しましょう。
深いブルー色のタイルで彩る癒やしの空間
どんな素材を使って、どう仕上げるか。インテリアの選び方や組み合わせ方によって、空間の印象は大きく変わります。この住宅の浴室の内装に用いられたのは、深い青色の正方形のタイル。一枚一枚表情の異なる青色の集合体は、もうそれ自体がアートのよう。湯船に身を浸すと青色の世界に包まれ、心身ともにリラックスできそうです。
窓の外の景色も楽しめる。上質感漂うバスルーム
「家で自然を楽しみたい」。これも今の家づくりでは重要視されるポイントです。敷地が森に面したこのお宅では、お施主さんのお父さんが週末を過ごす部屋の一角にバスルームを設けました。窓の外に広がる森が一望できる設計で、浴槽にはヘッドレストも付属。森の中のプライベートコテージのような上質感で、昼夜も季節も問わず、ずっといたくなるようなバスルームです。

街なかの住宅でも「坪庭」を利用することで、安心感を持ちながら自然を感じられるバスルームをつくることができます。このお住まいは、2階につくった坪庭の隣にバスルームを配置。モールテックスで造作した特別感あふれるバスルームの窓を開放すると、坪庭の植栽が楽しめて、照明を消せば、湯船に浸かりながら夜空を眺めることもできます。モールテックスでメンテナンス性も良く、家時間の楽しみと機能性を両立しています。
テラスとつながるバスルーム
テラスとつながる設計にすることで、バスタイム後の楽しみ方が変わることも。このお宅はモノトーンのシンプルなデザインのバスルームが、ガラスドアを介して広いテラスとつながる設計。お施主さんは「お風呂から上がってテラスに立つと気持ちいい」と、バスタイムの後のひとときをテラスで楽しんでいるそう。海外映画などでよく見るような置型バスタブが、非日常感をより強く演出しています。

注文住宅の場合は特に、住まい手のライフスタイルやおうち時間で重視する過ごし方によって、コストのかけどころやこだわりの強弱のバランスを取ることができます。バスルームは家族がみんなで使う場所。バスタイムを大事にしたい方は、立地条件を生かした間取りや空間づくりにこだわって、思い切りリラックスできるホテルのようなバスルームを検討してみるのもいいかもしれません。
(文/Replan編集部)