階段は、建築には欠かせないもの。平屋でない限り、2階以上の建築には必ず階段があります。普段の日常生活のなかで、ふと素敵な階段に出会うとわくわくします。そこで今回はヘルシンキにある建築で見つけた、美しい階段をいくつかご紹介します。

まずはこちら、ある図書館のメインエントランスです。ドアの両側に緩やかにカーブした階段が続いています。階段の機能としては1ヵ所でいいと思うのですが、シンメトリーのデザインが美しいですし、「今日はどちらから上がろう?」と楽しい気分にさせてくれます。

この図書館の階段は、手すりのデザインも、繊細で素敵です。

円をモチーフにしたデザインが特徴的な手すり
円をモチーフにしたデザインが特徴的な手すり

続いてはヘルシンキ市内のマンションの階段です。写真は、入り口に入ったところ。奥に階段とエレベーターが見えます。
(古いマンションのエレベーターについては、こちらの記事もぜひご覧ください!)

フィンランドでは、玄関ホールにも暖房があるのが普通で、冬でも暖かくて快適です。右の白い壁には白色のパネルヒーター、左の赤い壁には赤色のパネルヒーターが埋め込まれています。内装デザインへの美意識が感じられます。

1930年代に建てられたヘルシンキ市内のマンションの階段
ヘルシンキ市内のマンションの階段

こちらもマンション1階の階段ホール。壁はベタ塗りのオレンジ色に花柄のような模様を組み合わせたデザイン。ホールにドアが所狭しと並んでいる感じが、かわいい。

とあるマンションの1階ホール
とあるマンションの1階ホール

続いては、フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトが設計したアアルト大学図書館の木の階段です。なぜか2つの階段が少しずらして配置されています。手すりが使いやすそう。

アアルト大学図書館の階段
アアルト大学図書館の階段

そしてこれは、オフィスビルの階段です。横から見ると、手すりと窓のアールがかったデザインがリンクしているよう。階段まわりのやわらかでポップな印象が目を引きます。

ヘルシンキにあるオフィスビルの階段
ヘルシンキにあるオフィスビルの階段

階段は、機能としては安全に上り下りできればいいですが、ゆったりとした広さを確保できると、より豊かな空間が生まれます。日々仕事で建築に携わっていますが、階段ってなかなか奥が深いと思うのです。設計者にとって階段はおもしろく、時に悩ましい存在だなと感じています。