北欧インテリア好き必見。ヘルシンキの百貨店「ストックマン(STOCKMANN)」の5階
フィンランド滞在中のReplanスタッフがお届けする、北欧の暮らしや建築のこと。

目次
- ストックマン(STOCKMANN)とは?
- インテリアフロアに展開する フィンランド内外の名だたるブランドたち
- ■Marimekko(マリメッコ)
- ■Finlayson(フィンレイソン)
- ■Lapuan Kankurit(ラプアン・カンクリ)
- ■Pentik(ペンティック)
- ■hakola(ハコラ)
- ■HAY(ヘイ)
- ■desico(デシコ)
- ■artek(アルテック)
- ■vitra(ヴィトラ)
- ■Carl Hansen&son(カール・ハンセン&サン)
- ■Louis poulsen(ルイスポールセン)
- 僕が感じた、5階インテリアフロアの魅力
- 1 ブランドの世界観
- 2 日本のデパートのような「敷居の高さ」がない
- 3 家具・インテリア・照明の名品をまとめて見られる
こんにちは!フィンランド滞在中の札促社営業部スタッフのTです。
先日、北欧最大級の売場面積を誇る百貨店、ストックマン(STOCKMANN)に行ってきました。思いがけず半日を溶かすことになってしまったのが、5階のインテリアフロア。フィンランドらしいあらゆる商品が一気に見られますし、建物自体が建築としてとても美しいので、観光客にもかなりオススメです!
ということで、今回はストックマン5階のインテリアコーナーの探訪記です。
ストックマン(STOCKMANN)とは?
ヘルシンキの中心部、アレクサンテリン通り沿いに店舗を構える「ストックマン」。1862年の創業以来、160年以上にわたって市民とともに歩んできたフィンランド最大の老舗デパートです。
年間の来店者数は数百万人規模と言われ、全館合わせて約500のテナントが入っているそう。日用品から高級ブランド、食品、書籍、インテリアまで、あらゆるカテゴリを網羅する都市型の百貨店です。
インテリアフロアに展開する
フィンランド内外の名だたるブランドたち
5階のインテリアフロアにはフィンランド内外の、名だたるインテリアブランドの売り場が連なります。フロア全体としては、ナチュラル系やパステル、カラフルなアイテムが中心。トレンドとしてのポップカルチャーの波は、まだしばらく続くのかもしれません。多々あるそんなブランドの一部を、売り場写真と一緒に紹介します。
■Marimekko(マリメッコ)
1951年にフィンランドで創業したテキスタイルブランド。大胆な柄とカラフルな色使いが特長で世界中のファンを魅了しています。
■Finlayson(フィンレイソン)
1820年に創業したフィンランド最古のテキスタイルブランド。国内のどの家庭にもあるほど信頼され、広く愛されているといいます。
■Lapuan Kankurit(ラプアン・カンクリ)
フィンランド西部ラプアに工場を持つ家族経営のブランド。北欧らしいシンプル・ナチュラルな大人かわいいデザインは日本でも人気です。
■Pentik(ペンティック)
フィンランド北部ポシオを本拠地とする、1971年に設立されたインテリア・陶器ブランド。自然とともにある暮らしと、ラップランドの文化を大切にしたデザインで知られています。
■hakola(ハコラ)
近年人気を集めているフィンランドのファニチャーブランド。パステルカラーを生かしたポップな色合いが目を引きます。
■HAY(ヘイ)
デンマーク発祥の「HAY(ヘイ)」は、2002年設立で比較的新しいブランドながら、すでに世界中で高い評価を受けているインテリアブランド。最近は日本でもよく見かけます。モダンで機能的、かつ色使いやフォルムに遊び心を感じさせるデザインが魅力です。
■desico(デシコ)
1963年に創業したフィンランドのキャンドルメーカー。昔ながらの手法で職人の手で1本1本丁寧につくられているそうです。こんなにカラーバリエーションがあるので、気分や時間帯で使い分けられたら楽しそう。
■artek(アルテック)
ストックマンの5階インテリアフロアでは、日本でおなじみの有名家具・照明ブランドの商品もひと通り見ることができます。
1935年にアルヴァ・アアルトらによって設立された家具メーカー・インテリアブランドのartek(アルテック)は、多くを語らない余白を生かしたディスプレイ。
■vitra(ヴィトラ)
スイスに本社がある家族経営の家具メーカー。日本でもおなじみのデザイナーズアイテムが、この店舗でも多数取りそろえられていました。このあたりが売れ筋なのかな、という印象。
■Carl Hansen&son(カール・ハンセン&サン)
日本で不動の人気を確立しつつある「Yチェア」をはじめ、ナチュラルで洗練されたデンマーク家具を100年以上にわたってつくり続けているデンマークの老舗メーカー。この売り場では、見慣れたチェアがたくさん壁に掛けられていました…。
■Louis poulsen(ルイスポールセン)
日本の住宅で、近年とてもよく見るようになったデンマークの照明メーカー。これらの名作照明が限られた展示スペースにぎゅっとまとめて吊るされている様子は、なかなかに圧巻でした。すべて通電していて、明かりの広がり方が確認できるのは嬉しいポイントです。
僕が感じた、5階インテリアフロアの魅力
1 ブランドの世界観
フロアを歩いてみてまず実感したのは、ブランドごとにコーナーがしっかりと分けられている点。空間にまとまりがあり、直営店と同じように各ブランドやメーカーの世界観が明確に打ち出されていて、それぞれの個性が際立っていました。個人的には美術館を回遊するような感覚で見歩きました。
また家具や照明、ファブリック、食器などをトータルコーディネートしてディスプレイされていたりもするので、自宅でのコーディネートの参考にもなります。
2 日本のデパートのような「敷居の高さ」がない
日本の百貨店にありがちな「高級感による敷居の高さ」がないのもストックマンの特徴。どこも気軽に入れる雰囲気で、店員さんに積極的に声をかけられることもありません。
僕はフロアに数時間いました(!)が、話しかけられたのは、照明をじっと眺めていたときの「気になるものがあれば声をかけてくださいね」の優しい一言のみ。必要なときだけ適度な距離感で応じてくれる接客スタイルも、居心地のよさを後押ししています。
3 家具・インテリア・照明の名品をまとめて見られる
ストックマンのようにインテリアの名品をまとめて見て買える場所は、日本ではなかなかありません。直営店めぐりも楽しいですが、百貨店という枠の中で各ブランド・メーカーのラインナップを横並びに見るのは、独特なおもしろさがあります。
各社の打ち出し方、色の流行、素材の傾向…。空間演出には歴史やトレンドのエッセンスが詰まっています。そして不思議と異なる系統の北欧ブランドが、ひとつの空間で調和しているので、その現象を体感できるだけでも足を運ぶ価値があると思います。
フロアには、室内を彩るインテリアグリーンも販売されていました。自分の理想とする暮らしに何を取り入れ、どう組み合わせるか。それを考えるためのインプットの場としても、本物を体感できるストックマンのインテリアフロアはとても魅力的で、有意義でした。
僕の場合は、ここで「いいな」と思った家具や照明があったところで、気軽に買って日本へ持ち帰れないのが残念ですが、「フィンランドらしさ」は存分に感じられる場所です。ヘルシンキに滞在する際はぜひ足を運んでみてください!
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