2024年4月24日・25日の2日間、アクセスサッポロにて「2024北海道ホームビルダーズショー」(主催:株式会社キムラ)が開催されました。エクステリア・外構資材をはじめ、住設や建材、工具メーカーなど、新規出店の35社を含む116社が出展。2日間で3000人を超える来場者が集まりました。

道内最大規模の住宅設備・建材商品の展示会である「北海道ホームビルダーズショー」は、コロナ禍の影響で中止になって以来、5年ぶりの開催。展示会のテーマを「ご要望の一歩先へ。」と題し、住宅産業における一般消費者・業界・社会の幅広い要望に応えるため、各設備・機器・建材メーカーが一同に介し、さまざまな問題解決の提案を行いました。

4月24日(水)に設けられたセミナーでは、Replanを発行する株式会社札促社 代表取締役の小林大輔氏が「工務店の成長戦略と実例、補助金の活用方法」と題して、講演を行いました。住宅会社の成長や業績回復などに関わってきた立場で、さまざまな知見や実例を交え、住宅会社の今後を示唆。参加者の関心の高い補助金に関する情報提供も行われました。

講演前半では「金利のある世界」への対応として、工務店はどのように成功のシナリオを描いていくべきかについて方向性を提示。個々のユーザーに降り掛かっている経済状況や、住宅業界の採用の状況、ネット銀行の申請体制の整備など、工務店の経営に直結する話題がシミュレーションを交えて紹介されました。

株式会社札促社 代表取締役 小林大輔

また、住宅着工数が大きく減少し市場が縮小するなか、付加価値の訴求によって坪単価や各物件の受注金額を上げている企業の事例を紹介。大手企業の動きを通じて、北海道で活動する地域工務店にも転用できる考え方が示され、参加者の関心が集まりました。

業界や市場が変化する中、ユーザーにより良い住環境を提供しながら企業としても成長していくため、地域工務店や住宅業界の活発な情報共有・挑戦が続いています。

(文/Replan編集部)