すでに家を建てた皆さんは、何がきっかけで家づくりを決意しましたか?それぞれのご家庭でいろいろな理由があると思いますが、Replanで取材をしていてよく耳にするのは「子どもの小学校入学までに、環境のいいところに定住したかった」、「生まれる子どもを快適な住まいで育てるために」など、お子さんのことを考えたケースです。

となると、考えるのが子ども部屋です。取材先でも、工夫の凝らされたカワイイ子ども部屋をよく見ます。そこで今回は、さまざまなアイデアに溢れた素敵なインテリアの子ども部屋をいくつかご紹介しましょう。

色&柄で遊ぶ

もっとも多く見かけるのは、さまざまな色や柄を使った子ども部屋です。壁の1面をお子さんが好きな色で塗ったり、柄物のアクセントクロスを貼ったりと、LDKではなかなかチャレンジできない個性的な演出ができます。お子さんが何人もいる場合は、それぞれの好みに合わせて部屋の雰囲気が変わるので、面白いですよね。

壁をアクセントカラーにして明るく元気な印象に。娘さんの希望で造作したうんていはインテリアの一部として馴染む
壁をアクセントカラーにして明るく元気な印象に。娘さんの希望で造作したうんていはインテリアの一部として馴染む

空間はシンプルにしながら、壁の一部とドアをピンク色に塗ってかわいくアクセントをつけた女の子らしい空間
空間はシンプルながら、壁の一部とドアをピンク色に塗ってかわいくアクセントをつけた女の子らしい空間

緑とピンクのドアに加え、クロスやロールスクリンも水玉・ストライプ・星形などカラフルでポップな感じに
出入り口には、エメラルドグリーンとピンクのドア。クロスやロールスクリンもパステルカラーの水玉・ストライプ・星形などを組み合わせ、ポップに仕上げた

色鮮やかなアクセントウォールに、壁付けの収納棚やクローゼットハンガーを造作し、使い勝手もよく
色鮮やかなブルーのアクセントウォールに、壁付けの収納棚やクローゼットハンガーを造作し、使い勝手にも配慮

もちろんお子さんが大きいときもある。こお部屋は他の空間に合わせて落ち着いた雰囲気は維持しつつ、好みの色の温水パネルでアクセントをつけた
高校生くらいのお子さんの部屋は、他の空間に合わせて落ち着いた雰囲気にしつつ、好みの色の温水パネルでアクセントをつけた
赤いトーンの室内にシャンデリアが印象的。趣味のテイストを存分に反映したケースも
赤いアクセントウォールやカーテンとシャンデリアが印象的。趣味のテイストを存分に反映した子ども部屋も

素材を変える

子どもは、遊ぶのが仕事。部屋の使い方も大人とは違います。いっぱい落書きができる黒板の壁、走り回ったりぴょんぴょん跳ねたりしても怪我しにくくて音が響かないカーペットの床など、素材の工夫で、家のなかで子どもが思い切り遊べる環境をつくることもできます。また余った部材を活用するなど素材を上手に使い分ければ、お財布にも優しいですね。

壁一面が大きいキャンバスに。右側の壁には合板を張り、ボルダリングも楽しめるようにした
壁一面が大きいキャンバスに。右側の壁には合板を張り、ボルダリングを楽しめるようにした

子どもが怪我せず遊べるよう、部屋と2階廊下の床はタイルカーペット仕上げに
子どもが怪我せず遊べるよう、部屋と2階廊下の床はタイルカーペット仕上げに

床・壁に構造材の合板を活用し、家全体の雰囲気を維持しつつもテイストの違う空間に。合板なので傷などもあまり気にならない
床・壁を構造用合板で仕上げ、家全体の雰囲気を維持しつつもテイストの違う空間に。合板なので傷などもあまり気にならない

構造をデザインとして活かす

三角屋根や片流れ屋根など、戸建て住宅の屋根の形はさまざま。2階の一角にあることが多い子ども部屋は、その屋根の形状をデザインとして活かしたケースも多く見られます。また、天井高を活かしてロフトをつくるケースもしばしば。遊んだり寝たり、収納として使ったり、空間を無駄なく有効活用できます。

片流れ屋根の傾斜をそのまま生かした形。天井の高さのおかげで開放感は保ちつつ、程よい感じでこもれる
片流れ屋根の傾斜をそのまま生かした形。天井の高さのおかげで開放感は保ちつつ、程よい感じでこもれる
屋根の形に合わせてデスクとベッドを配置することで、高さの制限がある空間を有効活用した
屋根の形に合わせてデスクとベッドを配置することで、高さの制限がある空間を有効活用した
塔のある複雑な形状を生かした個性的なレイアウトの部屋
塔のある複雑な形状を生かした個性的なレイアウトの子ども部屋
屋根の傾斜を生かした子ども部屋に設けた広いロフトは遊び場として大活躍
屋根の傾斜を生かした子ども部屋に設けた広いロフトは遊び場として大活躍

子どもにとって自分の部屋ができるということは、家づくりの大きな楽しみです。友だちと一緒に遊んだり、本を読んだり、ときにはものづくりに夢中になったり、子ども部屋は自分だけの秘密基地みたいなもの。長く使う空間だからこそ、「子どもたちにとっての『快適で楽しいは何か?』」を考えると、ご家族みんなが嬉しい素敵な子ども部屋になるかもしれません。

(文/Replan編集部)