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注文住宅と間取り

Replanではこれまで、北海道・東北の素敵な注文住宅をたくさん紹介してきました。その注文住宅たちはどれも個性的で、住まい手らしさに満ちています。

「おしゃれなカフェスタイルのインテリアにしたい」
「使いやすいキッチンで料理をとことん楽しみたい」
「高い住宅性能と最新設備で、快適&省エネに暮らしたい」

などなど、何といっても、この自由度の高さでさまざまなこだわりが実現できるというのが、注文住宅の最大のメリットでしょう。

そのこだわりの一つとして、欠かせないのが間取り(プラン)です。いい間取りというのは、形が決まっているわけではありません。家族構成やライフスタイル、立地や周辺環境などによって違ってきます。注文住宅を建てるときは、自分たちの暮らし方を見つめ直し、長い目でみて最も暮らしやすい間取り(プラン)を導き出すのが大切です。

今回はそんな間取りにフォーカスして、十勝エリアの注文住宅4軒を紹介したいと思います。

十勝エリアの特徴

帯広市を中心とする十勝エリアは、道内でも冬の寒さが厳しいエリアです。そのため十勝の地域工務店には、高断熱・高気密の家づくりを進めている会社が多くあります。近年は、冬型の気圧配置による晴天「十勝晴れ」が象徴する十勝の日照率の高さを生かした、太陽光発電システムのあるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や低炭素住宅などの省エネ住宅に取り組んでいる工務店も増えてきています。

そして十勝は、カラマツの資源にも恵まれており、カラマツを建材に加工する技術の先進地でもあります。温かな感触が楽しめると同時に、高い耐久性を持つカラマツ材を、柱や梁などの構造材として活用する工務店もあります。流通過程でのCO2削減など環境にも良い影響を与え、森や地場産業が活性化されるなど、地域社会にも貢献できる地産地消の家づくりが可能なのも十勝エリアの特徴と言えるでしょう。

間取り実例1 帯広市・Oさん宅
マンションの機能性と戸建ての開放感を
兼ね備えたイイトコどりの平屋風住宅

帯広市の民家やマンションが密集する一角に立つOさん宅。ダークトーンのガルバリウム鋼板と木板を張った外観が印象的です。

Point.1 ワンフロア
結婚以来、ずっと賃貸のマンション暮らしを続けてきたという共働きのOさんご夫妻は、新築にあたってもマンションのように手の届く範囲に欲しいものがある便利さを希望しました。そして高齢になったときの暮らしを考えても、ワンフロアで生活できる住まいが理想的だったため、新居は平屋造りを基本に間取りを構成することとなりました。

Point.2 最短の動線
玄関のパントリーとシューズクロークを兼ねた収納空間と、アイランドキッチンを結んだ新居。LDKを囲むようにウォークインクローゼットを備えた寝室、納戸、水まわりが配置されています。マンションの一室のように、各スペースが最短の動線で結ばれ、移動がスムーズなのでとても暮らしやすいです。

Point.3 中2階
そしてリビング階段でつながる中2階のホールや2階個室、リビング・ダイニングには採光窓を設けた大きな吹き抜けも設えられていて、空間が立体的。マンションの利便性と戸建てののびやかさ、両方を兼ね備えたマイホームが実現できました。

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間取り実例2 帯広市・Iさん宅
中古リノベだから実現できた
おしゃれで家事がしやすいゆとりある住まい

帯広市内の緑豊かな人気エリアで長く賃貸生活を送ってきたIさん夫妻。立地条件を優先し、中古住宅を購入しリノベーションすることに決めました。大きな公園に隣接した70坪の土地に立つ築26年の物件を発見。購入の大きな決め手になったのは、間取りでした。1階には大きなLDKに加え、広い水まわりと洋室、2階には子ども部屋や寝室に最適な4つの個室が備えられています。

輸入住宅風の外観はそのままに、奥さんが好きなブルーを基調に屋根や外壁を塗り直した。屋根付きカーポートは、既存のものを再利用

Point.1 家事室・クローゼット
リノベーションで大きく手を加えたのは、LDKと水まわり。ユーティリティと洗面室を分離し、さらに隣接する洋室を物干しスペース兼家事室・クローゼットに。洗濯と乾燥、収納が最短の動線で完結するように間取り変更を行いました。

玄関脇の洋室は、既存のクローゼットを取り除き、洗濯・脱衣室と動線をつないで、物干しスペースを兼ねた家事室・クローゼットに変更。洗濯物を干す、畳む、しまうまでが1ヵ所で完結する

Point.2 洗面スペース
洗面台は既存の脱衣室から独立させ、水栓金具と天板、鏡を交換。隣接する洋室の既存のクローゼットのスペースも取り込みました。広々とした空間に生まれ変わり、来客があっても風呂場は見られずに済みます。

Point.3 L字型キッチン
対面式だったキッチンは壁付けに変更し、造作作業台を設置して、作業スペースを広げました。キッチンの腰壁を取り払ったことで、LDKはより開放的になりました。リビングの窓からは、隣接する公園の四季の景色が楽しめます。

「40坪超のゆとりあるつくりは、中古物件ならでは。新築では実現できなかったと思います」と、満足そうに語るIさんでした。

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間取り実例3 幕別町・Kさん宅
年齢を重ねても快適!
生活動線を考え抜いたストレスフリーの住まい

幕別町のKさんご夫妻が、思い描いたとおりのマイホームを実現したのは2020年。「賃貸の家賃や光熱費が高くて、契約更新を機に新築を考えました」と、Kさんは家づくりのきっかけを振り返ります。

Point.1 1階に集約した生活空間
「歳を重ねても、無理なく暮らせるような間取りにしたい」というのが奥さんの希望でした。完成した新居は、1階にLDKと水まわり、寝室をレイアウトした平屋風のつくり。

Point.2 ファミリークローゼット
キッチンと物干しスペースを備えた水まわりに家族共用のウォークインクローゼットを隣接させています。そしてファミリークローゼットからの動線がそのまま寝室、玄関ホールにつながるのもポイントです。

Point.3 スタディコーナー
対面式キッチンにはダイニングテーブルを横付け。まっすぐな配置は、配膳や片付けが楽で家事の負担が軽減できます。そして背面には、家族で使えるスタディコーナーを造作しており、家事をする奥さんの傍らで、子どもたちが宿題をする景色も日常になりました。

「生活シーンを思い浮かべながら、納得がいくまで話し合った間取りなので、何ひとつ不満の見つからない家づくりができました」と、Kさんは笑顔で話してくれました。

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間取り実例4 芽室町・Tさん宅
夫婦ふたりの要望をきめ細かく実現した
広々リビングの農家住宅

芽室町で3代にわたり農業を営んできたTさんは、住んでいた家が夏は暑く冬は寒いうえ、道路に近く騒音も気になる環境だったため、今後の人生設計も考え、地域工務店で新築を決めました。

ウッドデッキは、工事が始まったあとに追加したという。畑の向こうには十勝らしい田園風景が広がる

Point.1 プライベートゾーン
新居のプランにあたっては、部屋やゾーンごとの空気感をしっかり分けたかったといいます。玄関は、右手にインナーガレージをガラス越しに見つつ、ホールに来客も入ってすぐに手が洗えるよう手洗い器を設置し、トイレも備えました。プライベートスペースは、寝室から浴室、ユーティリティへと動線がつながり、扉を閉めるとリビングからは一切見えません。

Point.2 大開口のあるLDK
広々としたリビングとダイニング・キッチンからは豊かな十勝の景色が広がります。リビングの一角には、ロールスクリーンで目隠しできる書斎(事務作業スペース)も設けました。

Point.3 裏玄関
そして農家らしく、裏玄関を設けているのも特徴。裏玄関は水まわり機能を備えており、ガレージから裏玄関を通って居住空間に移動することも可能です。夫婦ふたりのゆったりとした暮らしを、確かな住宅性能と機能的な間取りが支えています。

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