「家の顔」とも言われる外観のデザイン。自分たちの好みを反映させることができて、戸建住宅の家づくりの醍醐味の一つでもありますよね。土地の条件や外壁の素材などによってさまざまなかたちが生まれる外観ですが、Replanので取材では、ちょっと驚くイケメン(!)な外観デザインの家に出会うことがあります。それはただ奇をてらったというわけではなく、ちゃんとした意味が…。今回は、そのいくつかをご紹介しましょう。


Case1:エッジの利いた家

坂沿いの住宅地の端、「エッジ」に位置する住宅です。

西側(写真手前)には雑木林、南に隣家、東に道路という立地で、鋭い三角形の敷地形状に沿うように建物も三角形です。西側には、自然を取り込む大きな窓と深い庇を持つテラスが、生活シーンに合わせていくつか設けられていて、反対の東側には連窓のハイサイドライトをレイアウトしています。そのため、2階のLDKには双方の窓から、時間や四季の変化と共にさまざまな質の光がそそぎます。

人の住処と自然の境界にある敷地特性を生かした窓の配置で、移ろう自然と光が楽しめる住宅です。


Case2:円盤の屋根

円盤状の屋根がひときわ異彩を放つ、平屋の住宅です。

小屋組みは、放射状に垂木を組んだ「扇垂木構造」。周囲の穏やかな風景と山を取り込む窓のほか、垂木と垂木の間に入れた複層ガラスや、扇垂木の集中部分に設けた丸い天窓からも外光を取り入れていて、室内はとても明るく開放的です。

天井に現しになった垂木構造は空間に変化を与え、内壁に菱形に張り合わせた利休鼠色の柳生和紙とともに、豊かな表情をつくり出しているのもポイントです。夕景の写真でちょっとわかりにくいですが、屋根の上は緑化が施され、屋上テラス的な空間として、眺望を楽しみながらの食事もできるようになっています。


Case3:変わっていく表情を楽しむ外壁

通常、木の外壁材は板状です。ところがこの家の外壁に使われているのは、36㎜角のスギの角材。それぞれ長さや色の異なる角材をランダムに打ち付けることで、独特な表情をつくり出しています。スギは風雪に洗われるうちに微妙な色の変化が生まれて、やがて趣あるシルバーグレーへと変わっていきます。 一般的な外壁材の3〜4倍の厚みがあるため、経年による劣化にも耐えます。また、内部の壁にも天然鉱物からつくられ、破棄後は土に還る素材を使用しています。

建てた時の状態を保つよう開発された新建材ではなく、時とともに味わい深く変化していく素材を用いた、自然体の家です。


Case4:細長〜い家

敷地の広さはなんと約300坪。森の木を極力切らず、緩やかに傾斜した土地のかたちを生かすために、玄関から順に、水まわり、ダイニング・キッチン、リビング、書斎、ゲストルーム、寝室と、必要な部屋を土地なりにスキップフロアで縦長につなげた、細長〜い家です。

無塗装のカラマツ材を下見板張りにした外観は、雑木林の中にしっくりと溶け込んでいます。窓の配置にはとことんこだわり、そこから見える木々はまるで絵のように映るとか。そんな景色を生かすため、室内はモノトーンと木で統一され、極めてシンプル。自然に建て、自然と暮らす住まいのお手本といった様相です。


このように、家の外観は、見た目のデザインだけでなく、家そのもののプランニングにも大きく関わってきます。あなたの家の近くで、個性的でイケメンな外観の家を見つけたら、「どうしてこんなかたちなんだろう?」と考えてみては?そこに、素敵な家づくりのヒントが隠されているかもしれません!

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(文/Replan編集部)