伝統と最新の技術を融合させた味わい深い店舗併用住宅
仙北市角館町の武家屋敷通り沿いにある土地をご両親から受け継いだSさん。定年を目前にした3年前、東京から角館に戻り、カフェ併設の家を建てることを決意しました。武家屋敷通りは景観の規制が厳しい地区で、住宅の外観に対してもさまざまな条件があり、伝統的なつくりでなければなりません。
この難条件をクリアし、気候風土にも合った快適な家を建てられるのは地元工務店しかいないと考えたSさんご夫妻。インターネットで会社探しをする過程で見つけたのが仲野谷工務所でした。施工実績や高性能住宅づくりへの熱意にも好感を持ち、実際手がけた住宅も見学して、正式に新築を依頼しました。計画から竣工までに約3年。そのうち、外観の許可が下りるまでに約2年を要しました。
完成した店舗併用住宅は、外観は重厚感のある武家屋敷そのものですが、内観は奥さんの要望を形にしたレトロなヨーロッパ風です。壁紙は色味やデザインの異なるダマスク柄で統一し、家具もアンティーク調でそろえています。
自宅用と店舗用の2つのキッチンは、近くに配置し回遊動線で結ぶことで、家事も仕事もストレスなく効率よく行えるようにしました。
店舗部分では、これから家族でカフェを経営する予定。「今後はカフェとして、憩いと癒やしの空間を提供できたら」とSさんは話します。新しい土地で新しい生活を始めるご家族をしっかりと守ってくれる安心の住まいが完成しました。

文化庁が管轄する「伝統的建造物群保存地区」で新築住宅を手がけたのは今回が初めてでした。城下町にふさわしい伝統的な意匠を尊重すべく、市や文化庁と打ち合わせをしながら、当社のこだわりである外張り断熱を実現するためにも、さまざまな工夫を凝らしました。
外観には金属や白と黒以外の色が使えなかったため、店舗入り口の引き戸やガレージの折り戸を自社で造作しています。ガレージから室内に入る動線、店舗と自宅のキッチンをつなぐ回遊型の間取り、こだわりの壁紙や照明など、室内はSさんご家族のご要望をほとんど取り入れることができました。何より角館の歴史・伝統・文化の承継に貢献したいというSさんの気持ちに寄り添うことができたことを嬉しく思います。(仲野谷工務所)
- 有限会社 仲野谷工務所
- 仲野谷工務所の家づくりの姿勢は真摯で実直、高性能な住まいづくりに取り組む、地域に密着した「職人集団」の工務店です。綿密な打合せによるプランニングと設計、下請けを使わない社員大工による自社施工、品質を保つために年間10棟程度に限定した着工棟数、年2回の徹底したアフターサービスをお約束。また、厳選した材料・設備によりコストパフォーマンスを高め、長く安心してお住まいいただけます。設計と現場の意思疎通がダイレクトに出来る弊社は、断熱性・耐久性・省エネ・快適さなどすべての条件を追求し、お客様のご要望と時代のニーズに対応できるよう常に前向きに取り組んでいます。
- 対応エリア
- 湯沢市、由利本荘市、潟上市、大仙市、にかほ市、仙北市、秋田県その他、秋田市、横手市、男鹿市

