フィンランドのホームセンター「バウハウス(BAUHAUS)」に行ってきた。

公開日:2025.8.20 最終更新日時:2025.8.18

フィンランド滞在中のReplanスタッフがお届けする、北欧の暮らしや建築のこと。

先日友人に、フィンランドの大型ホームセンター「バウハウス(BAUHAUS)」に連れて行ってもらいました。日本でも日用品からDIY、ガーデニング用品に至るまでそろうホームセンターは身近で人気ですが、ここフィンランドでは「暮らしに根ざした生活のインフラ」としての役割をより強く担っている印象で、とにかくロマンが満ち溢れていました。

入口前にボートが置いてあるあたりがフィンランドスケール
入口前にボートが置いてあるあたりが、すでにフィンランドスケール

圧巻のスケール。暮らしに必要なものがすべてそろう

店内に足を踏み入れてまず感じるのは、そのスケールの大きさ。郊外型の巨大倉庫のような建物の中に、日用品、インテリア、清掃用品から、建築資材、木材、電動工具、照明、塗料、ガーデニング、アウトドア用品まで、ありとあらゆる商品が並んでいて、見渡すだけでめちゃくちゃ楽しかったです。

建物は倉庫のような雰囲気。店内は整然として広々としている
建物は倉庫のような雰囲気。店内は整然として広々としている
ここは照明コーナー。さすがフィンランドという感じの、シンプルでデザイン性の高い照明器具がたくさん並んでいる
ここは照明コーナー。さすがフィンランドという感じの、シンプルでデザイン性の高い照明器具がたくさん並んでいる
プロも利用するホームセンターなだけあって、建材の品ぞろえも量も豊富
プロも利用するホームセンターなだけあって、建材の品ぞろえも量も豊富
ガーデニングコーナーも充実していて、短い夏を全力で楽しむフィンランド人の姿勢がうかがえる
ガーデニングコーナーも充実していて、短い夏を全力で楽しむフィンランド人の姿勢がうかがえる

フィンランドらしさ全開。サウナ用品の品揃えがすごい

特に「フィンランドならでは!!」と強く感じたのは、サウナコーナーの充実度。電気ストーブや薪ストーブ、木製ベンチやサウナ小屋のパネルキット、サウナ用アロマ、木のバケツや柄杓まで…。専門店顔負けのラインナップに開いた口がふさがりませんでした。さすが、サウナの本場フィンランド…

サウナストーブの種類も豊富
サウナストーブの種類も豊富
HARVIAのサウナストーブもラインナップ
HARVIAのサウナストーブも
サウナの座面がこんな感じでホームセンターに売っているとは思いもしなかった…
サウナの座面がこんな感じでホームセンターに売っているとは思いもしなかった…

そして一番驚いたのは、その販売価格。たとえば本格的なサウナストーブが300ユーロ台からそろっていたり、屋外用のサウナキャビンキットも数千ユーロで手に入るものがありました。日本で見かける輸入品価格とはまるで違います。「どうにかしてフィンランドで買って日本に持っていけないものか…」と本気で思いました。“本場ならではの手が届く価格感”に触れられるのも、現地に行ったからこその体験ですね。

庭に置くサウナキャビンも丸ごと販売されている。しかも日本の感覚からすると低価格
庭に置くサウナキャビンも丸ごと販売されている。しかも日本の感覚からすると低価格

一般客からプロまで。日常の一部としてのホームセンター

バウハウスは、単なるショッピング施設というよりも「暮らしと仕事を支える場所」として、地元の人々に親しまれているようです。個人のDIYユーザーだけでなく、工務店やリフォーム業者、ガーデナーなどプロフェッショナルの需要にも応えているのが特徴的で、実際に店内では、作業服を着た職人さんが大量の建材や機材を運んでいる姿をけっこう見かけました。

カラーバリエーション豊富な壁面用の塗料。カラーリングがいかにもフィンランドという感じ
カラーバリエーション豊富な壁面用の塗料。カラーリングがいかにもフィンランドという感じ
こんなふうにポップでカラフルなデザインタイルは、日本のホームセンターではなかなか見かけない
こんなふうにポップでカラフルなデザインタイルは、日本のホームセンターではなかなか見かけない

外国に行ってわざわざホームセンターに立ち寄るのは、一見地味な行動に思われるかもしれません。でも、その土地の人がどんなものを使い、どんな暮らしをしているかを垣間見るには、スーパーマーケットと同じくらい絶好の観察スポットです。

フィンランドの住宅、庭、アウトドア、そしてサウナ文化までも支えている「バウハウス」。今回も思わぬ発見や、現地の合理性・美意識に触れるきっかけになりました。

シャワールームの展示スペースはショールームのようにコーディネートされていて魅力的
シャワールームの展示スペースはショールームのようにコーディネートされていて魅力的
ガラスブロックも色やデザインの種類が豊富で、使い方のアイデアがいろいろと湧いてきそう
ガラスブロックも色やデザインの種類が豊富で、使い方のアイデアがいろいろと湧いてきそう

ですので、もし時間に余裕がある旅であれば、スーパーマーケットと同様にホームセンターに行ってみるのもとてもおすすめです!日常に息づくフィンランドの哲学と、ちょっとしたロマンが感じられると思います。

Related articles関連記事