札幌の朝。自由散歩の快楽

公開日:2025.12.15 最終更新日時:2025.12.16

毎週月曜日更新!札促社スタッフが持ち回りでつぶやく、日常のあれこれ。

こんにちは。編集部のAOです。

最近、個人的に流行っているのが「自由散歩」です。休みの日の朝起きて身支度をしたら、朝食はとらずにひとまず家を出ます。目的なく気の向く方へ歩いて、歩いて、歩いて、気が済んだら帰る、というだけのことなのですが、「目的なく」というところがポイント。

「あのお店に行こう」とか「今日は何キロ歩こう」とか「自然に触れて癒されよう」とか「犬を運動させる」といった目的を設定せずに、その日によって「北東方面に行けるところまで行ってみる」とか「信号が青ならまっすぐ、赤なら曲がる」などのちょっとしたルールを設定して、気ままに歩いてみます。ルールを破るのは自由なので、途中で法則が崩れても気にしません。

歩いていてふと目に止まったなんかいい壁

仕事や買い物の時は車移動が多いので、車で走りやすい道は把握していますが、歩いていると近所にも通ったことのない道がそれなりにあって、曲がってみると意外な景色が広がることもしばしば。通り過ぎるのも、立ち止まってじっくり眺めるのも自由です。

歩き疲れたら歩きながら発見したカフェでコーヒーを飲んだり、モーニングを提供しているお店で朝ごはんを食べたり、喫茶店の店主と他愛もないおしゃべりをしたり。もちろん、まったくお店に入らず家まで帰るのも自由なので、そんなときは家で朝ごはんを食べます。

電車通に面したサンドウィッチ屋さんで朝ごはん
狸小路外れにあるホットドッグカフェ
本を一冊持っていく

札幌の中心部は住宅地から商業地帯がシームレスにつながっていて、地下鉄や市電、バスで気軽な移動ができ、歩いていると常に山が見えるようなコンパクトな快適環境。朝の散歩で触れるものも、自然でもいいし、人工物でもいいのが気に入っているところです。

仕事では「目的を明確に」「目的達成に向けてのタスクを細かく設定」など、目的を前提にした制約が必ず必要になります。その分、自分で自由に使える時間に、どのくらい自分を解放できるか、ということも大切なのではと思っています。目的がないのでもちろんこれといった達成感はありませんが、自由に過ごせたことの満足感で一日機嫌良く過ごせるのは、ちょっとしたご褒美かもしれません。

散歩から帰ってふと見返したスマートフォンのカメラロールに、自分の興味の軌跡が残っているのも楽しい。これまで気がつかなかった道に気がつくように、自分らしさや自分が求める快適にも新たな一面が発見できそうです。

もちろん、それを認識するのもしないのも自由なのです。

プラタナスの樹皮の模様が面白いなと立ち止まったり
新しくなった中央区役所の軒下
雪かきの癖がすごい

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