お施主様の個々の要望を、敷地の形状や周辺環境に応じて合理的に組み合わせ、そこに、ゆとりや遊びといった言葉に表せない空間の心地よさを付加していく。今よりも少しだけ美しく暮らすことで生活が豊かになる。こうした「気づき」をもたらす空間を提案し、施工まで一貫して行うことでそれを具現化するのが、森内建設のづくりです。

新築から20年が経過し、子どもが独立したSさんご夫妻。夫婦二人が、より快適に暮らせる住まいへの改築を、新築も手がけた森内建設に相談しました。お二人の要望は、現況のカーポートを車4台収容可能なガレージとすること、気に入って購入した対面型のシステムキッチンを導入し、キッチンとリビングとの親和性を高めること、野菜や植物の栽培が楽しめる屋外空間をつくることでした。そして、遠景の山並みや夕日を楽しむ、ゆとりある暮らしをイメージしていたといいます。

改築後の正面ファサード。カーポート部分に車4台を収容できるガレージを増設。上部をテラスとした
改築後の正面ファサード。カーポート部分に車4台を収容できるガレージを増設。上部をテラスとした
改築前の正面ファサード
改築前の正面ファサード

玄関ホールは、天窓からの自然光と、玄関収納下に仕込んだ照明がホワイトグレーのタイルに落ちる上質で落ち着きある空間。ここは、以前はリビングから望む中庭だった部分で、残った中庭部分は、屋外空間のまま、雨水を利用した水盤としました。これにより、昼は自然光、夜は玄関収納下の照明が水面に反射し、リビングに多彩な光のゆらぎをもたらしています。

改築前中庭だったところは、玄関ホールと水盤に
改築前中庭だったところは、玄関ホールと水盤に
改築前の中庭
改築前の中庭

玄関の正面に位置することになったダイニングをリビング側に移動し、リビング階段は中折れにして壁際に。これにより、お気に入りの対面キッチンから団らんと食事の場まで、遮るものなく視線が抜ける、すっきりとしたリビング・ダイニング空間が創出されました。

ビング・ダイニングに隣接する水盤。連続する大開口を通して、雨や光など外部の変化をリビングに伝える
リビング・ダイニングに隣接する水盤。連続する大開口を通して、雨や光など外部の変化をリビングに伝える
道路との高低差を吸収する玄関内の階段は、一部を腰掛けられるベンチ状に処理
道路との高低差を吸収する玄関内の階段は、一部を腰掛けられるべンチ状に処理
奥さんお気に入りの対面型キッチン。写真奥で玄関ホールにつながる。以前はここをダイニングスペースとしていた
奥さんお気に入りの対面型キッチン。写真奥で玄関ホールにつながる。以前はここをダイニングスペースとしていた

2階は、階段の移動に伴い水まわりを寝室側に集約、寝室からの動線をよりスムーズにしたほか、不要となった子ども部屋部分にロフトを設け、ゆとりある収納スペースとしました。夫婦二人の生活の利便性を高めるためですが、ロフト上に、専用空間として使えるフロアを新たに設け、子どもの帰省時にも対応できるよう配慮しています。さらに、ガレージ上の南面にテラスを設置。水盤となったかつての中庭に代わって、山並みを望みながら、緑と親しめる新たな憩いの空間が生まれました。

白い壁や床と木目のコントラストが美しい中折れの階段
白い壁や床と木目のコントラストが美しい中折れの階段
吹き抜けの開放的なリビング・ダイニング。自然光や玄関ホールのフットライトが水盤に反射し、多彩な光がもたらされている
吹き抜けの開放的なリビング・ダイニング。自然光や玄関ホールのフットライトが水盤に反射し、多彩な光がもたらされている
寝室は、ベッドと一体型のパウダーコーナーとウォークインクローゼットを備える
寝室は、ベッドと一体型のパウダーコーナーとウォークインクローゼットを備える

寝室から水まわりまでは、仕切りなく廊下でつながるオープンな構造
寝室から水まわりまでは、仕切りなく廊下でつながるオープンな構造
2階ロフト上のフロアは、寝室と浴室、トイレを備え、独立した空間として使用できる
2階ロフト上のフロアは、寝室と浴室、トイレを備え、独立した空間として使用できる