ヒノリノ(ヒノケン(株) )/宮城県石巻市・Kさん宅 夫婦30代


一緒に現場を見ながらの提案で
安心感を持って中古の平屋を購入

結婚を機に新居を検討し始めたKさんご夫妻。実家が津波被害を受けたKさんは高台の家を求め、デザイン関係の仕事に就く奥さんは、自分好みの内装で仕上げた平屋を希望していました。

「注文住宅は費用的に厳しくて、空き土地を見つけるのも困難。建て売りでは内装が画一的で物足りない。そこで中古住宅を購入してのリノベーションに舵を切りました」。

工事前の玄関
工事前の玄関

玄関にはオープン収納を造作。味わいのある三和土(たたき)の玄関土間は、もとの家のものをそのまま利用した
玄関脇の扉の先は、4.5帖洋室と付属の押入れをリノベーションした広いウォークインクローゼット
玄関脇の扉の先は、4.5帖洋室と付属の押入れをリノベーションした広いウォークインクローゼット

工務店探しと並行して物件探しを進める中で条件に合致するこの家に出会いますが、最初は古すぎて実際に住めるのかピンとこなかったといいます。

そんなある日、ヒノリノのホームページの「中古住宅購入の前に、一緒に現地で内見・事前調査を行います」という一文に目を留めた奥さんは、すぐに連絡を取って一緒に家を見てもらうことに。

「物件を見ながら鹿又さんがいろいろと提案してくださって、自分たちが暮らすイメージが湧いてきました」と話します。

担当した設計士の鹿又さんとKさんご夫妻。思い出話に花が咲く
担当した設計士の鹿又さんとKさんご夫妻。思い出話に花が咲く

築58年の平屋が
ご夫妻好みの快適な住空間に

全体的にはコンパクトながら、ゆとりと開放感がある空間へと変貌を遂げた築58年の住まい。部屋を細かく区切っていた壁を取り払うことで、広さ26.6帖の気持ちいいLDKが誕生しました。

構造上必要な柱をデザインとして巧みに取り込んだLDK。色味を抑えたコーディネートで上質感を高めている
構造上必要な柱をデザインとして巧みに取り込んだLDK。色味を抑えたコーディネートで上質感を高めている
もともと窓は大きなつくり
もともと窓は大きなつくり

もともと陽当たりが良い家だったが、サンルームをなくして壁を取り払ったことで、明るさと開放感が増した
そのため陽当たりは良かったが、サンルームをなくして壁を取り払ったことで、明るさと開放感が増した

キッチンを起点とする回遊動線や効率的な洗濯動線など、暮らしやすさに直結する工夫も盛りだくさん。奥さんが選んだシンプルで統一感のある内装も、居心地の良さを高めています。

「造作の細かなリクエストにも丁寧に応えていただけました」と、嬉しそうな奥さん。お二人の希望をすべて叶える大満足の家づくりとなりました。

通路幅を広く取った機能的な対面式キッチンは動線の起点となっていて、どの空間にもアクセスしやすい
通路幅を広く取った機能的な対面式キッチンは動線の起点となっていて、どの空間にもアクセスしやすい
以前よりも少し広く使いやすくなった洗面脱衣室。木調の床や壁にグレーの造作洗面台が映え、小窓は採光と通風に役立つ
以前よりも少し広く使いやすくなった洗面脱衣室。木調の床や壁にグレーの造作洗面台が映え、小窓は採光と通風に役立つ

奥さんが1㎝単位でこだわったというキッチン脇のニッチスペース。綿密な設計図をもとに、大工職人の手仕事で丁寧に仕上げられている
奥さんが1㎝単位でこだわったというキッチン脇のニッチスペース。綿密な設計図をもとに、大工職人の手仕事で丁寧に仕上げられている
内装仕上げが家具やカーテンと調和して居心地のいいダイニングをつくり出している
内装仕上げが家具やカーテンと調和して居心地のいいダイニングをつくり出している

担当者より

 

 

設計士 鹿又 弘枝さん

この家は築年数のわりには造りがしっかりしていたので、構造体に関しては基礎の補強、梁や柱の交換程度で済みました。ただし内側は古い床・壁・天井をすべて取り払い、断熱改修を行っています。

間取りで大きく変えたのはLDK部分です。洋室2間とサンルーム、廊下を一つにつなげてワンルームにし、陽射しが入る開放的な空間に仕上げました。内装についてはご夫妻の優しく穏やかな雰囲気に合わせてアールの垂れ壁を設えたり、カーテンなどの布地を多く取り入れてたりしています。

中古住宅購入+リノベーションの成功のカギは、今回のKさんのように、希望する暮らしを叶えるリノベーションの可否を「物件購入前にプロに見極めてもらうこと」です。ヒノリノは物件探しからお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。