自分の趣味や夢を思いのままに実現できるのが、家づくりの醍醐味。暮らしの中で好きなことを思いっきり楽しみたいなら、それに必要な物事を家の設計に組み込んでしまうのが一番です。そこで今回は、「家に帰ってからも、少しでも長く大切な愛車を眺めていたい!」という車好きが建てたコートハウスをいくつかご紹介します。

子どもの頃に憧れたスポーツカーを
いつでもそばに感じたい

中庭越しに眺める愛車は、ガラスのショーケースに収まっているかのように見える。リビングの家具は、愛車の雰囲気にマッチするよう、ご主人が自ら選んだ
中庭越しに眺める愛車は、ガラスのショーケースに収まっているかのように見える。リビングの家具は、愛車の雰囲気にマッチするよう、ご主人が自ら選んだ

コートハウスは、家にいながらガレージの車を眺めるのにうってつけの間取り。こちらの平屋のコートハウスでは、ガレージはLDKの向かい側にあって、ショーケースのような窓から愛車が見えます。実は、このスポーツカーはご主人が7歳のときに初めて見て、大人になったら絶対に手に入れると決めていた車。「この愛車をいつでもそばに感じられるような家を建てたい」と考えていたそうです。

遠巻きに眺める車のフォルムがより引き立つよう、室内は生活感を感じさせないモノトーンのインテリアで整えられています。つややかな黒い陶タイルとガラスの空間に光が美しく移ろい、コンクリートタイル仕上げの中庭と相まって、心地よい緊張感を醸し出しています。

夜ならではの雰囲気を楽しめるよう、きめ細かな照明計画で、LDKや中庭を効果的に演出。ライトに照らされた愛車が、より美しい表情を見せる
夜ならではの雰囲気を楽しめるよう、きめ細かな照明計画で、LDKや中庭を効果的に演出。ライトに照らされた愛車が、より美しい表情を見せる

夜でもカーテンやスクリーンを下ろすことなく窓越しに愛車を愛でられるのは、コートハウスならでは。照明によって、昼間とは違う愛車の表情を楽しめますね。

リビングからも、バスルームからも、
ガレージが見える!

ガレージ側のシャッターを開け放てば、お父さんから譲り受けた古い赤色のクラウンが眺められる。インテリアも赤でコーディネート
ガレージ側のシャッターを開け放てば、お父さんから譲り受けた古い赤色のクラウンが眺められる。インテリアも赤でコーディネート

こちらは、家とガレージを渡り廊下でつないだ設計のコートハウス。赤色のクラウンに合わせるように、LDKのインテリアもコーディネートされています。中庭はお子さんが野球の投球練習をしたり、家族でバーベキューをしたりと多目的に使えて、とても重宝しているそう。家の敷地内なので、お子さんを遊ばせるにも安心。

ゆったりとしたバスルームからも、ガレージの様子が見渡せる
ゆったりとしたバスルームからも、ガレージの様子が見渡せる

車4台を駐車できる広々設計のガレージは、バスルームからも一望できます。これならLDKに居ても、お風呂でくつろいでいても、愛車を見て楽しむことができますね。

家とガレージを組み合わせたコートハウスは、車の出し入れもスムーズ
家とガレージを組み合わせたコートハウスは、車の出し入れもスムーズ

大切な愛車を眺めながら
暮らせるリビング

すぐ隣に愛車の顔がある、車好きにはたまらないLDK空間。ハイサイド窓からも外の光を採り込むことで、日中の室内に明るさをプラス
すぐ隣に愛車の顔がある、車好きにはたまらないLDK空間。ハイサイド窓からも外の光を採り込むことで、日中の室内に明るさをプラス

周囲からの視線を気にする必要のない、完璧なプライベートゾーンに
中庭に面してすべての部屋を配置。日中の明るさを確保しつつ、周囲からの視線を気にする必要のない、完璧なプライベートゾーンに

「いつも近くで愛車を見ていたい」というなら、こんなコートハウスも。これならリビングにいながら、すぐ隣にある愛車の顔をずっと眺めていられますね!暗いガレージに向けて大きな窓を設けても、日中は中庭側に設けた窓からLDKにたっぷりと陽の光を採り入れることができて、室内は快適。プライベートな空間が守られるので、安心感もあります。ちなみにこのお宅は、通りに面した壁からは一切窓が見えないという個性的な設計。中にこんな素敵な空間が広がっているなんて、一見しただけでは想像がつきません…。

外壁の上の方に設けた窓もルーバーで目隠しされ、外から窓が一切見えないデザイン
外壁の上の方に設けた窓もルーバーで目隠しされ、外から窓が一切見えないデザイン

プライベートな空間を持てるだけでなく、お気に入りの景色を自由につくれるのもコートハウスの大きな魅力。コートハウスで、あなたの「好き!」を住まいに取り入れてみてはいかがでしょう。

(文/Replan編集部)