先日の記事「自由なデザインで料理をもっと楽しく! キッチンの造作アイデア6事例」では、個性あふれる造作キッチンについて紹介しました。今回はその続きで、こだわりの造作がよく見られる「洗面台」にフォーカスを当てました。素材や収納など、さまざまなバリエーションの中で好みを見つけてみてください!


アイデア1
複数の造作家具を適所に配置

木の家の雰囲気と調和する洗面スペース。洗面台はシンプルに脚だけをつけて、その周囲に用途に合わせて造作した収納棚を4つ取り付けました。シンプルながらも使い勝手の良さに配慮されています。洗面台裏の壁は張り出させ、タイル張りに。水はねを気にせずに済むうえ、コップや小物を置けるなど機能性にも富んでいます。

洗面台と鏡のサイズ、使い方に合わせて設置した4種類収納など、造作だからこその完成度

アイデア2
収納BOXに合わせた棚幅がポイント!

ウォークインクローゼットと一体化した、7.7帖のゆったりとしたスペースのユーティリティ。洗面台の収納は使いやすさを重視しあえてドアはつけず、既製品の収納BOXがきれいに収まる幅に設定しています。横幅も広く収納量が豊富なので、スッキリとした洗面スペースが保てます。

洗面台の天板(人工大理石)とPタイルのデザインを揃えて統一感を演出。ユーティリティは壁をあえて設けないことで空間をフレキシブルに使えるようにしたので、家事の効率面でも良い

アイデア3
異なる素材の組み合わせで質感豊かに

ハニカム柄のかわいらしいタイルと人工大理石の天板、そして木という、素材感が楽しめる造作洗面台です。オープン収納の一部は可動式にすることで細かい仕分けができるようにしています。ウォークスルークローゼットを介して玄関とつながっており、身支度と出入りがスムーズに行えます。

洗面スペースでお化粧もできるよう幅を広く取った

アイデア4
身支度に便利なカウンターを、一緒に造作

タモ材やタイルを用いた造作仕様のゆとりある洗面スペースです。洗面台とカウンターをL字型で配置しており、最小限の動きで化粧や身支度を終わらせることができます。いつでもすっきりとした空間が楽に保てるよう、引き出しや扉付き収納も多く設けられています。

隠す収納を徹底することで清潔感のある空間に

アイデア5
ホテルライクなデザインに、機能性をプラス

収納スペースをたくさん確保した洗面スペース。お風呂に面している壁の厚みを利用して扉付きの収納を設置したり、洗面台にゴミ箱を組み込んだりと、空間を有効活用しながら清潔感も追求しました。頻繁に出し入れするタオルなどは、パネルヒーターのある壁面に設置したオープンな可動棚に収納できるので、使いやすいですね。

アイデア6
限られたスペースで使い勝手を追求

リノベーションによりLDKを広く取ったため、比較的コンパクトなサイズとなったユーティリティ。ワイドミラーや採光窓などで、面積以上の広がりを演出しています。限られたスペースを有効利用するため、収納棚や洗面台は造作仕上げとし、必要な幅や出ししれしやすさ、動きなどに配慮した使いやすい洗面スペースとなりました。

以前は少し暗めだったが、採光窓を新設して明るさを確保した

アイデア7
構造を活用したコンクリート造の洗面台

洗面スペースやお風呂がオープンにつながり、開放的な空間を生み出しているこの住まい。洗面台はコンクリートで基礎とつながっており、通路に面している部分は階段の裾壁の役割も持ちます。コンクリートなので水はねを気にしなくてよく、床もタイル張りで、とにかく清掃性に優れた洗面スペースです。

オープンな水まわり。仕切り壁やバスタブなど、施主が少しでもいらないと判断したものは省かれている

洗面スペースは、見た目とともに、水はねに配慮した配置や素材選び、清掃性の良さが重要です。また日常使いのアイテムは取り出しやすく、洗剤のストックや掃除道具などは見えないようにするなど、収納の工夫も必要です。

洗面スペースの使い方は、ご家庭によってさまざま。かゆいところに手が届く「造作」を上手に取り入れながら、使いやすくて清潔感のある、お気に入りの洗面スペースを完成させてくださいね。

(文/Replan編集部)