恵庭市を拠点にする工藤工務店は、地域密着型の工務店として20余年、心通う会話を大切にしながら、高いデザイン力と技術力で住まう人の理想を上回る住まいをカタチにしてきました。「デザインも性能も妥協しない家づくり」を目指していた札幌市のTさんは、家族の暮らし方が見える提案と熱い職人魂に惹かれて新築を依頼。2023年10月に完成したばかりの新居で、工藤匡敏代表とともに、家づくりを振り返りました。
伝えた希望の一つひとつが
何倍にもなって返ってきた驚き
2人のお子さんに恵まれ、Tさんの祖父が残した土地での新築を決めたご夫妻は、地域の工務店に着目。「祖父が大工だったので、自社大工を抱える工務店なら、より良い家づくりができるのではと思いました」と話します。
そしてインスタグラムで見た「木の温もりを感じる洗練された空間に惹かれた」という工藤工務店を新築のパートナーに選びました。標準仕様でHEAT20 G2の水準を満たす高断熱・高気密の住宅性能も依頼の決め手になりました。ご夫妻が叶えたかったのは、グレーを基調に木を生かした落ち着いた内装と、効率の良い生活動線。4歳と3歳の娘さんたちの育児に日々追われている奥さんは、収納計画を充実させて、掃除がしやすい家にしたいという意向を伝えたとのこと。
工藤代表が提案したのが1階の中心にリビング階段を配置し、回遊動線を設けたプラン。「僕らの希望の一つひとつが何倍にもなって戻ってきた。そんな嬉しい驚きに満ちた提案でした」とTさん。「ご夫妻のお話をうかがっていたら、暮らしのイメージが次々と脳裏に浮かんできて、それを動線や間取りに反映させました。先々のライフプランニングも考えながら、家族の顔がいつも見える住まいをご提案しました」と、工藤代表は話します。
何でも話せる信頼関係と
妥協しない職人魂の結実
2023年2月から新築プランをつくり、完成までおよそ8ヵ月。「その間、一度も“できません”といわれたことがなく、ずっと幸せでした」と、奥さんは振り返ります。予算の関係で実現が難しい要望には、必ず想定を上回る代替案を出してくれたといいます。「工藤代表や棟梁の“何とかしてみます”という言葉や、一切の妥協をしない姿勢に職人魂を感じました。それがあってのこの家なんだと思います」と、Tさんも満足そうに話します。
完成した新居に、お子さんたちは大喜び。家中を元気に走り回り、疲れると床暖房が入ったナラ材フロリーングの上でお昼寝が日常の風景になりました。「子どもたちを叱らなくてよくなったのも嬉しいです。旧居は夏暑く、カビがひどくて子どもたちも私もハウスダストアレルギーでしたが、今はそれを忘れるほど室内環境が快適です」と奥さん。
「住まいの性能が良いのは当たり前のこと。それ以上に大事なのは、お客様が伝えようとしていることを、私たちプロがどのくらいくみ取れるか、技術力で表現できるかが大切なんです」と、工藤代表は力強く話してくれました。創業から20余年でトラブル率0%、リピート率90%という数字も、ご夫妻の弾けるような笑顔に触れ、なるほどと頷けます。