「読解力」を磨くための読解力
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こんにちは。編集部のAOです。
学生の頃から不思議だったことの一つに、「多くの教科において、テストの半分は国語の問題である」というものがあります。
特に高校生以降のマークシートなどの選択問題は、問題の文章と選択肢の文章のつじつまが合わない選択肢は自動的に答えから排除できるので、4択問題も文章を読んだ時点で2択くらいまでに絞れることが多いよね、ということ。
そんなことを考えながら社会人になり、メールやチャット、slackなどの文書でやり取りをする機会が格段に増えて気づいたのは、「どうやらテキストコミュニケーションだと相手の意図を汲み取れない人がいる」という事実。
対面や通話で話をすると通じるけれど、文章で連絡をすると齟齬が起きる。もちろん、伝え方の技術の問題もあるとは思いますが、同じことを「話す」のと「書いて伝える」のでは圧倒的に反応が異なる場面があるのです。
そんな中で国立情報学研究所の新井紀子さんが書かれた『シン読解力』を読み、「これのことかも…!」と腑に落ちたのが、「機能的非識字」という現象です。機能的非識字とは、文字を読んだり書いたりすることはできるものの、文章の意味や内容を理解し、生活や仕事で活用する能力が不十分な状態を指します。

程度はさまざまですが、「文章全体の意図や論理的なつながりを把握するのが苦手」という点において、「家電の説明書を読んでも使い方がわからない」とか、「仕事のマニュアル指示を読んでも具体的な作業を進められない」とか、「打ち合わせの資料を見ても論点が分からない」とか、多少なりとも状況に思い当たる人もいるのではないでしょうか。
つまり、最初に私が書いた「テストの問題を正確に読むことができれば、テストの50%は突破できる」という理屈は、テスト問題に書いてある文章の論理関係を100%読み取れた場合、という条件付きになります。そして、その確率はそもそもかなり低い、という可能性があるだということに気がついたのです。
そう考えると「苦手な人がいるから仕方がない」ということではなくて、伝え方の工夫と、受け手側のトレーニングをすることで、「書いてあるよね!?」とただ不思議に思う現象を、改善できる余地はありそうです。本書にはトレーニングの方法やトレーニングで改善した事例も書かれているので、「読解力」で悩んでいる方がいればぜひ。ただし、本書を読むための読解力が要求されるのですが…。
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