リノベするなら、一体型住宅ローン vs リフォームローン、どっちが正解?
Replanが教える家づくりに必要な基本、あれこれ。
目次
リノベーションは、場合によっては費用が数千万円かかることもある大きな買い物。その資金を「どう借りるか」で、将来の貯蓄額が数十万、数百万単位で変わることをご存知でしょうか。
今回は、CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)の有田 宏さんにプロの視点から、リノベ資金の二大選択肢である 「一体型住宅ローン」と「リフォームローン」を比較・解説していただきます。
※記載内容は2026年8月現在のものです

1. 「一体型住宅ローン」とは?
「一体型住宅ローン」とは、中古物件の購入代金とリノベーション費用を一本の住宅ローンとしてまとめて借りる方法です。最大の魅力は、住宅ローンと同等の低金利が適用されることです。 利息負担を最小限に抑えつつ、最長35年から50年という長期の返済期間を設定できるため、月々の負担を軽くすることが可能です。
さらに、万が一の際にローン残高がゼロになる団体信用生命保険(団信)に加入できる安心感も大きな強みといえるでしょう。
どんな人に向いている?
この選択肢は、フルリノベーションを計画していて借入金額が大きくなる方や、毎月の返済額をできるだけ抑えて家計にゆとりを持たせたい方に最適です。
また、物件の購入とリノベーションをセットで進めることで、住宅ローン控除などの税制メリットを最大限に引き出したいと考えている方にとっても、非常に有効な選択肢となります。
2. 「リフォームローン(無担保型・単独)」とは?
「リフォームローン(無担保型・単独)」は住宅ローンとは別に、リフォーム費用だけを借りるローンです。
特徴は、その手軽さとスピード感。事前審査は必要ですが、住宅ローンに比べて審査項目が少なく、短期間で融資が実行されるのが魅力です。銀行だけでなくクレジット会社などでも扱っています。
このローンでは物件を担保に入れない「無担保型」が一般的で、抵当権の設定などにかかる諸費用を抑えられるメリットもあります。設備交換や壁紙の張り替えなど、比較的小規模な工事でも柔軟に利用できるため、住みながらの小規模リノベーションにも最適です。ただし、一体型住宅ローンと比べると金利は高めです。
すでに組んでいる住宅ローンに追加で、無担保のリフォームローンを組むこともできます。その場合、住宅ローンと同じ金融機関でリフォームローンを組むと金利が優遇されることもあります。
どんな人に向いている?
この選択肢は、すでに住んでいる自宅の設備更新や部分的な補修を検討している方、あるいはローンを長く残さず、数年程度で計画的に完済したいという方に適しています。
また、まずは物件の購入手続きを最優先させ、リノベーションの具体的な内容は入居後にじっくり時間をかけて考えたい、という場合にも、このローンが現実的な選択肢となるでしょう。

3. 後悔しないための「出口戦略」
先行きの見通しが不安な今、資金計画の面で後悔しないためにお伝えしたいのがライフプランとの整合性です。
一つは完済年齢を意識すること。一体型で35年ローンを組む場合、40歳で借りると完済は75歳です。現役を引退した後の返済をどうするか、繰り上げ返済の計画をセットで立てましょう。
もう一つは金利上昇への備えです。変動金利を選ぶ場合は、金利が上がった際に月々の返済額をカバーできるだけの「現預金」を別途確保しておくことが、手に入れた住まいでの生活を安心して楽しむための鉄則です。
また一体型でいずれ借り換えを行う場合、今以上に高金利になっていたら、既存のローンをそのまま残す2本立てにできないかを金融機関に確認するのも手でしょう。

4. 正解は「理想の暮らしの時間軸」の中に
「住宅ローンの低金利の恩恵を生かして、月々の負担を軽くしたい」なら一体型。「スピーディーに手続きを終え、短期間でローンを返したい」ならリフォームローン。あなたにとっての正解は「理想とする暮らしの時間軸」次第です。
今現在の年齢や収入見通しはもちろん、子どもの教育資金や老後の蓄えなど、今後のライフプランと向き合い適切にリフォームの資金計画を検討することが望ましいでしょう。
Related articles関連記事
【札幌】円山で見つけた、ベルギービールとワッフルのお店
























