金利上昇局面で、後悔しない住宅ローン選びとは
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このところの金利の上昇に伴い、これから住宅ローンを組もうとしている方は 「変動金利」と「固定金利」のどちらがいいのか、迷うのではないでしょうか。 そこで今回は「金利上昇局面で後悔しない住宅ローン選び」について、CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)の有田 宏さんに、その概要と、メリット・デメリットを解説していただきます。
※記載内容は2026年5月現在のものです
「変動金利」と「固定金利」
「変動金利」は、市場の動向に合わせて定期的に金利が見直される金利。初期金利が低いのが最大の魅力ですが、将来金利が上がると返済額が増えるリスクを負います。
一方で「固定金利」は借入期間中の金利が一定です。変動より金利は高めに設定されていますが、市場に左右されずに返済額が確定するため、将来の計画が立てやすい安心感があります。

「変動金利」が向いている人とは?
遠くない将来に全額、あるいは一部の繰上償還を検討している人。その場合は今後金利が上がっても影響が大きくないので「とりあえず金利の低い変動金利を選択する」という方法が考えられます。
もう一つは、収入に対する返済金の割合(返済比率)が低い人。金利上昇による返済額の増加に収入で十分対処できる人は、変動金利を選択しても返済に行き詰まる可能性は小さいでしょう。
「固定金利」が向いている人とは?
今後の教育費や老後の資金など、安心感を持って将来の資金計画を立てたい人には、固定金利が向いています。また、収入に対する返済金の割合(返済比率)が高い人は、変動金利による金利上昇で返済に行き詰まる可能性が高くなります。そのリスクを回避するなら、極力「固定金利」を選択するのがおすすめです。
注文住宅での住宅ローン金利の落とし穴
注文住宅の場合、ローンの申し込み(契約)から融資実行(引き渡し)まで半年〜1年近くを要します。ローンの金利は申し込み時ではなく「融資実行時の金利」が適用されるのが原則。もし建築中に金利が上がった場合、特に「全期間固定金利」ではその間の金利差が最後まで残ることになります。
「変動金利と固定金利の間を取る」 という選択肢も
変動と変動で迷って決心がつかないときは、「その間の道を進む」という選択もあります。それは、変動と固定の2本立てでローンを組む「ミックスローン」というもの。
すべての金融機関で扱っているわけではありませんが、金利上昇リスクを分散しつつ、低金利の恩恵も受けられるという魅力があります。
住宅金融支援機構の全期間固定ローン「フラット35」と民間の変動金利ローンを組み合わせた「フラット35パッケージ」を扱っている金融機関もあるので、興味がある方は調べてみるといいでしょう。
「金利選び」は「生き方選び」

「とりあえず変動金利で借りて、金利が上がったら固定に借り換えよう」というもくろみは、うまくいかないケースが多いです。なぜなら、変動金利の上昇時には、すでに固定金利がかなり上がっているケースが多いためです。
「金利選び」は、いわば「生き方選び」。
家族が長く安心して暮らせるように、現段階での金利の高い・低いといった目先の損得よりも「家計への影響」を第一優先で考え、長期的な視点で資金計画を立てることが重要です。自分たちで判断できないときには、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に具体的なシミュレーションを依頼するのも一案です。
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