上級ステップ1:断熱材の種類を知る

さて、ほとんどの人にとってはここまでの知識で十分です。断熱・気密に精通した設計者・施工者が複数見つかった…というラッキーなケースでは、どの業者がよいのか悩み、断熱材の種類まで気になることもあるかもしれません。図7に、一般的な断熱材をあげておきました。

図7 断熱材の種類を知る
図7 断熱材の種類を知る
住宅用に限っても、断熱材の種類はたくさんあります。断熱材の性能の1つは熱の伝えやすさを表す「熱伝導率ラムダ」があります。このラムダが小さいほど高断熱ということになり、「0.05以下」のものが断熱材になります。ラムダが小さい断熱材は薄くても断熱性を確保できます。断熱材には一長一短があり、なかなか全てを把握することは困難です。大事なことは、断熱材ごとの長所・短所に精通した設計者・施工者を選ぶことでしょう。

断熱の性能は「熱伝導率ラムダ」で表されます。この値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱材では0.05以下となることが求められます。断熱材の種類によって、概ね0.02〜0.04の範囲に入っており、最大で2倍程度の差があります。ただしラムダは大きくても厚くすることで断熱性は確保できますから、一概にどれがよいかは判断できません。

断熱材は非常に多くの特徴があり、まさに一長一短です。肝心なことは、欠点を補いつつ長所を生かす、その断熱材の特性に精通した設計・施工が必要だということです。

上級ステップ2:断熱ラインを把握する

さらに詳しく業者と議論したい、オープンハウスで現場を見に行きたい、といった時にはどの部位を断熱しているか、図8のように断熱をとっている「ライン」が分かるとより面白くなります。断熱材の種類や重視するポイントによって、どのラインで断熱・気密をとるかが異なるので、一概にどれがよいとは言えません。やはり、真面目に研究している設計者・施工者に任せるのが現実的でしょう。

図8 断熱をどのラインでとっているか?の早見図
図8 断熱をどのラインでとっているか?の早見図
あくまで簡易な「概念図」ですので、ツッコミ禁止です。でも、これだけ分かればモデルハウスやオープンハウスの見学の時の理解に役立つでしょう。現在では充填・外張を併用した「付加断熱」も増えてきています。断熱ラインによって長所・短所が違いますので、やはり精通した設計者・施工者を選ぶことが肝心です。

従来からある「充填断熱」と新しく登場した「外張断熱」の間では、どちらが優れているのかで激しい論争がありました。それぞれ一長一短はあるのですが、外張断熱という隙間なく高度な断熱ができる手法が登場したことで、相互のレベルアップが図られたことは歓迎すべきことでしょう。現在では充填と外張の両者を組み合わせた、より高性能な「付加断熱」も増えてきています。

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