冬が終わり、北海道にも春の風が吹き始めました。軽い上着で外を歩ける幸せを感じているWEB事業部Tです。

まだ寒いある日、偶然通りかかった住宅街で、次から次へと人が入っていく場所がありました。入口の暖簾には「おやき」の3文字。こんなところで出会うとは!とさっそく寄り道。

菊水にある「おやきの平中」さんは、1958年創業の老舗のお店だそう。懐かしさを感じるお店の佇まい、小窓を覗くと黙々とおやきを焼いているおばあちゃん。そしてなにより魅力的な、丸いフォントで書かれたこのメニューたち。

窓いっぱいに描かれた、丸々とした赤い文字。
どうですか、このお品書き。店内でも食べることができます

あん 100円
クリーム 100円
チョコ 100円
ハンバーグ 130円
マヨチーズ 130円

潔いメニューたち。そして異彩を放つハンバーグの存在。ハンバーガー的なこと?迷った末、私はあんとクリームとマヨチーズを購入。注文をすると呼び出しベルを渡され、焼きたてをつくってくれます。

出来上がりを待つ間も近所の奥様、学生さんなどさまざまな方がおやきを求めてやってきました。特に多かったのは工事現場の作業員スタイルの方、荷物を抱えたスーツ姿の方々。お仕事の合間に食べたくなる、ごはんとおやつの間のようなちょうど良い存在のようです。こっそり注文を聞いていたら、圧倒的人気だったのは「あん」。やっぱりみんな糖分が欲しくなるんですね。

ハンコを押された紙袋が愛おしい
持ち帰った分は朝ごはんにしました

手渡されたおやきはふかふかでぎゅっとつまった重みがあり、やさしい匂い。あんとクリームは具がぎっしりで、王道のおいしさです。マヨチーズは酸味は少なくまろやかなお味。なんとなくお好み焼きを感じ、お食事系としてもいけます。ボリューミーで満足感いっぱいになりました。

ちなみにハンバーグは頼んだ友人曰く、「遠足の味がする」そうです。中身が気になる方はぜひお店に足を運んでみてくださいね。

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北海道のおやき、長野のおやき