スレート屋根の仕上がりが不恰好で憤慨しています。[NPO住宅110番]
「NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家の皆さんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋(一部修正)し、Replan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。
スレート屋根の施工
質問者/福岡県・ともぱぱ
記事No.16719/カテゴリ:工事ミス・トラブル
屋根の施工について、困っております。新築の木造軸組み工法の2階建て住宅のスレート屋根についてです。屋根の形は切妻、傾斜5寸です。
1箇所、屋根材のかぶりの隙間からガルバリウム板が勾配方向に向かって突き出ている箇所があります。幅15㎝、長さ30㎝くらいです。位置は、縦方向では真ん中辺り、横の位置は屋根の端の位置で、笠金のすぐ横です。
突き出たガルバリウム板は上から1箇所釘打ちして、釘の頭はシーリングしてあるようです。ガルバリウム板の両端は1㎝ほど折り返してあり、さらに風などでめくれないようになのか、ベロのようなものをつけて、隣の屋根材の下に引っ掛けてあります。
素人目にみても、このような異物が突き出ているのはおかしいと思いますが、スレート屋根の工法としては一般的なのでしょうか?現場監督に聞くと、「そういうものです」「問題はありません」としか回答がありません。水漏れなどの補修痕ならまだしも、新築状態でそのような施工は粗末としか思えません。屋根材のかぶりのない場所に釘打ちしてあるのも信じられませんし。
さらに聞くと、「排水の為についている」そうですが、そもそも排水の為に雨どいのようにガルバリウム板を屋根材の下に潜らせて、屋根の中腹辺りから排水するような工法は正しいのでしょうか?雨漏りしないような措置というのは当然として、その前に別のところで施工ミスをしたのでそうせざるを得なくなった、とも考えられます。
新築状態でそのような不格好な施工をされて憤慨していますが、建築について素人なので住宅会社の言われるとおりにしか出来ません。専門的な方の意見を是非お聞かせ願えないでしょうか。宜しくお願いします。
A:回答者/屋根サポートいいだ 飯田 均
スレート葺き、金属瓦等、屋根の切り違いや天窓周りで、このように水切りトタンが出ることがあります。大きさや納まり具合で同じにはなりませんが、致し方無いかなと思います。
ただ、ベロのような物が強風で外れる恐れがありますので、改善出来ないか要請してみてはいかがでしょう。例えば、水切りトタンの下のスレートにトタンを差し込んで浮き止めにする・雨押さえを延長するなど、なんらかの対応は出来るものと思います。また、トタンの返しで色が違って見えるので塗装をしてもらうと目立たなくなります。ご検討ください。
▶ほかにもこんな質問があります。興味のある方はこちらもどうぞ。
・スレート屋根の剥がれ 築3年
・ガルバリウム鋼板外壁の施工について
・サイディングの上に切り貼りのようなサイディングが重ねて貼ってある 等
▶▶その他の工事ミス・トラブルの相談については、こちらをご覧ください。
NPO住宅110番[工事ミス・トラブル]カテゴリ最新の記事一覧
Related articles関連記事

