東川町の「新しい本屋さん」
毎週月曜日更新!札促社スタッフが持ち回りでつぶやく、日常のあれこれ。
「まちに新しく本屋さんができる」
近頃ではかなり稀な出来事ではないでしょうか。全国の書店の数は減少傾向が続いており、子どもの頃から図書館や書店と親しんできた自分としては、とても寂しいことですが、自分自身もネット書店などを便利に使ってしまっていることを考えると、仕方ないと頷くこともできます。
対して、大型の複合書店に行けば本を探して一日中楽しむこともできるし、お気に入りの独立系書店が増えていることもあり、本に触れる時間はむしろ以前より増えていたりもします。
先日、6月にオープンした東川町の本屋さん「積日(つむひ)」で開催された、空間づくりにまつわるトークイベントに参加してきました。この日は、設計と施工を手がけられた岡田工務店の岡田さんご夫妻から直接お話を伺えるということで、心地の良い空間の秘密を知りたくて東川まで足を運んだのです。

当日は「2,000冊の本を置きたい」という店主の思いに応える本棚を主役にしたレイアウトや、書店とカフェとイベントスペースという多機能を成立させるための様々な工夫についてお話が聞けました。
雪対策と空間に入る儀式の演出を兼ねた前面のセットバック、ギャラリーとお店の関係、店の表と裏のルックの違い、本を読むのに適した照明のセレクトと配置、ノイズを徹底的に排除する設えの工夫など、聞けば聞くほど興味をそそられます。

店内を見上げると、旧小学校の校舎で使われていたという立派な梁が残されていて、古い歴史と新しい空間がとても自然に調和しています。ディテールの話にひとしきり感心しながらも、次訪れるときにはそんなディテールへの配慮は忘れてしまい、ただ心地よく、好きな本に囲まれ、コーヒーを飲むことを楽しんでしまうんだと思います。
そんなさりげなさも含め、「好きな場所」としての「新しい本屋」が増えたことが嬉しい、編集部のAOでした。
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