エコキュートをお得に動かすには?

図9を見て、推定値とはいえエコキュートの消費エネルギーが思ったより多いと感じた人もいるかもしれません。低効率の初期の機種が含まれているのも一因ですが、もしかするとエコキュートのポテンシャルを発揮できていないのかもしれません。

エコキュートはヒートポンプで外気の熱を活用することで、高い効率を発揮します。しかしヒートポンプは魔法ではありません。深夜電力利用にこだわるあまり「深夜のみ」モードに設定してしまうと、高温で大量の湯を深夜に沸き上げるため、本来の効率を発揮できなくなります。「省エネ」モードに設定することで、適温・適量の湯を沸かすようになり本来の効率を発揮できるのです(図10)。

図10 エコキュートの省エネ力をアップさせるには?
図10 エコキュートの省エネ力をアップさせるには?
エコキュートのヒートポンプの加熱能力は4.5~6kWと小さいため、あらかじめ沸き上げて貯湯する必要があります。エコキュートの高い効率を発揮させるためには、ヒートポンプで高効率に沸き上げ、タンクの熱ロスを減らすことが必要です。「深夜のみ」や「沸き上げ多め」ではなく「省エネ」モードにすることで、効率を大幅に向上させることが可能です。

ガスの助けでヒートポンプを活かす

2011年に新しく登場したのが、エコジョーズとヒートポンプを組み合わせたハイブリッド給湯機です。このガスと電気の組合せは一見変わってみえますが、効率が非常に高く省エネ効果は最高レベル。その秘密は、ガスのアシストでヒートポンプが高い効率で運転できるからです(図11)。

図11 ハイブリッドは電気とガスのいいとこどり
図11 ハイブリッドは電気とガスのいいとこどり
最近登場したハイブリッド給湯機は、潜熱回収型ガスと電気ヒートポンプの2つの熱源を内蔵しています。瞬発力のあるガスのアシストのおかげで、湯切れを心配せずにヒートポンプは効率向上に専念できます。

エコキュートはヒートポンプだけで湯を沸き上げかつ湯切れを防ぐ必要があるため、必ずしも高効率に動けません。ハイブリッドは瞬発力のあるエコジョーズが湯切れをカバーしてくれるので、ヒートポンプは効率向上に集中できるのです。

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