湿気った地方での家探し・家づくり[NPO住宅110番]

公開日:2026.6.24 最終更新日時:2026.6.24

「NPO住宅110番」に寄せられた、住まいの悩み・建築への疑問・トラブル相談をご紹介。

NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家の皆さんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋(一部修正)し、Replan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。

Q 湿気った地方での家探し・家づくり

質問者/茨城県・ヤタ
記事No.19273/カテゴリ:結露と換気の問題 

湿気で悪化するアレルギー(カビ・ダニ)を持っていることもあり、湿気った地方での家探しが難航しています。今までここまで困ったことはなく、この地方で就職してしまったので、確証もなく気軽に他の地方へ引っ越すことも困難です。実際に住んでみなければ分からないとは重々承知しておりますが、「理屈から言ってこのような土地・建て方などは避けたほうがいい」などありましたら、お教えいただけますでしょうか(布基礎・ベタ基礎・木造・階層など)。

また、一般的に言われる「川のそば・田んぼのそば・1階・室内干し・不十分な換気・ガスファンヒーター」などの家が湿気る原因はすべて考慮した上で湿気っており、この地方に来てからは除湿機やエアコンの除湿モードを使ってしのいでいる状態です。

●この地方の状況
基本的に年の2/3以上は霧がでるような地方です。湿気が多いと言われる日本海側などではありません。冬から春にかけては乾燥していますが、梅雨〜冬前までは湿気っており、基本的に湿度は常に100%近いです。12〜14時くらいに85%程度まで下がることがまれにあります。

風通しが悪いということはないのですが、基本的に家の北側は黒ずんでいる家が多いです(築浅・築古関係なく)。不動産業者さんいわく、「(写真のように)家具をどかすと壁などがカビている家が一般的」だそうです(本当にそうなのかは不明で、内見を何箇所かしてもここまでカビているのは初めて見ました)。

●住んでいる状況
一般的には湿気がこもらないように換気をするものですが、換気をしようとすると部屋が相当蒸します。除湿機は対応した広さで使用して、15畳につき1日に2回、2ℓずつくらい水を捨てて湿度60%未満を維持するような状況でした。木造布基礎1階にいたときは、除湿機が意味ない程度に地面から湿気が吹き付け、靴箱の除湿剤(500㎖)は1〜2週間で満タンになっていました。

不動産業者さんからは「木造は湿気る」「土が多いと湿気る」というようなお話をされたのですが、他のいろんな地方でその理由で困ったことがなく、専門知識もないため、何が理屈として正しいのか、何を知っていれば可能な限り選択ができるのかが分からずに、今回書き込んだ次第です。「避けたほうが良い点」「湿気に強い建て方」など、何か少しでもヒントがほしいです。

また、このような地方で家を立てた場合、湿気で家の寿命が短くなったりするのでしょうか。自分で家を建てれば工夫次第でなんとかなるようであれば、賃貸ではなく建ててしまうのも一つの手段かと考えています。その場合どのような建て方にすればいいのかが知りたいです。

A:回答者/アドバイザー (株)福地建装/HQ住宅研究所 ファース本部 福地 脩悦

湿気を防ぐための立地条件としては、地下水面位(地べたを掘って水の出る深さ)の低い敷地を選択すべきです。高台の敷地は、多くがその要件を満たしています。

地べた(GL・グランドライン)より、床下地べたを最低150?は高くすることが肝心です。当方(回答者)は、湿度管理の出来る住宅システムを研究開発して全国展開しています。参考にしてみてください。

仰せのような湿気の心配が考えられる敷地にも、上記の要件を満たし、然るべき対応策のとった住宅システムで家づくりを行うことをお勧めします。

質問者より

福地 脩悦様、コメントをくださいましてありがとうございました。不動産業者の方からは「そんなに湿気を気にするなら日本には住めない」とも言われ、健康的な生活は諦めるしかないと思いつめていた中、湿気の多い地方でも対策があると分かり希望がもてました。そのような対応策をとりつつ、なんとか生活していけたらと思います。ありがとうございました。

 


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