【厳選9実例】「2階リビング」の間取り集とよくあるQ&A
Replanが教える家づくりで参考にしたいアイデアの数々。
目次
陽当たりや眺望、プライバシー確保など、さまざまな理由から選ばれる「2階リビング」の間取り。そこで今回は、敷地条件の制約を逆手に取って、暮らしやすく工夫された個性あふれる実例を、これまでにリプランが取材した住宅の中から厳選してご紹介します。
#01|田園風景を日常に取り込んだLDK
東川町・Oさん宅 / 夫婦40代、子ども2人
延床面積:122.62㎡(約37坪)

Oさん宅の2階はLDKのみ。大きな連続窓が、目の前に広がる田園風景をダイナミックに日常に取り込みます。この窓に加え、特殊な構造で実現した柱や梁、間仕切り壁のないワンルーム設計によってLDKは開放感を増し、道外から移住したご夫妻が夢見ていた「季節の移ろいを感じられる北海道らしい暮らし」が叶いました。



設計 topica <Replan北海道 vol.127>
#02|公園の借景やアウトドアリビングを楽しむ
旭川市・Mさん宅 / 夫婦30代、子ども1人
延床面積:138.29㎡(約41坪)

建築予定地が緑豊かな公園に隣接していたため、新居はプライバシーと景観を考慮して、大きな開口を設けたLDKを2階に、寝室や浴室などのプライベート空間を1階に配置したプランとしました。リビングの窓の外には、豊かで穏やかな公園の緑。ご夫妻の希望で広いバルコニーを併設した2階のLDKは、家族がのびのびとくつろげるお気に入りの空間です。



設計・施工 アクト建築工房(株) <Replan北海道 vol.134>
#03|スキップフロアで連なる中二階にLDK
福島県郡山市・Sさん宅 / 夫婦30代、子ども1人
延床面積:124.62㎡(約37坪)

4層のスキップフロアからなるSさん宅。LDKは、プライバシーに配慮しつつ公園の借景を室内に取り込むために中二階にレイアウトしました。どこにいても、窓の外に見えるのは緑豊かな木々の梢。自宅の庭のような感覚で、人目を気にせずに自然豊かな風景を眺められる日常を通して、ご夫妻はここに住む価値を実感しています。



設計 前原尚貴建築設計事務所 施工 信和建設(株) <Replan福島2021>
#04|「空庭」で広がる暮らしの場
札幌市・Tさん宅 / 夫婦40代、子ども1人
延床面積:113.66㎡(約34坪)※カーポート含む

Tさん宅は、1階は個室を最小限の広さに抑え、水まわりとファミリークローゼットを一直線上に配置して動線を効率化。その分、2階は「空庭」と呼ぶ半外空間を取り入れながらLDKにボリュームを割き、高さのある勾配天井と大きな窓で、要望だった開放感あふれる住空間を手に入れることができました。



設計 (株)エスエーデザインオフィス一級建築士事務所 施工 辻野建設工業(株)
<Replan北海道 vol.149>
#05|優先したのは「採光」と「プライバシー」
札幌市・Yさん宅 / 夫婦30代
延床面積:109.15㎡(約33坪)

札幌市内の住宅密集地という立地から、2階リビングによる「採光」と「プライバシー」の確保を優先したYさん宅。階段を上がった先に広がるのは、光に満ちた開放的な空間です。周囲の視線を遮りつつ、大開口から陽光を贅沢に採り込む広々としたLDKは、家事動線も機能的。共働きで忙しい日々に安らぎをもたらしてくれます。



設計・施工 (株)奥野工務店 <北海道の工務店と建てる。2024>
#06|趣味の充実と暮らしの快適性を両立
旭川市・Mさん宅 / 夫婦20代、子ども1人
延床面積:126.71㎡(約38坪)※ガレージを含む

約38坪と限られた敷地面積ながら、LDKを2階にレイアウトすることでMさんの要望だった広い土間収納を、1階の玄関横に無理なく実現。また隣家が迫る南側の開口は最小限にする一方で、道路のある北側に大きく開いて明るさと開放感を確保。立地条件を読み解き、趣味の充実とのびやかな暮らしを両立させた、Mさんご一家にとっての最適解となりました。



設計・施工 (株)芦野組 <Replan北海道 vol.144>
#07|公私を緩やかに切り分けた事務所併用住宅
札幌市・小坂さん宅 / 夫婦50代、子ども2人
延床面積:123.00㎡(約37坪)

建築家の小坂裕幸さんの自邸は築15年の事務所併用住宅です。1階の玄関側に事務所や打ち合わせスペースがあり、その奥に個室を配置した間取りで、2階は主に家族のプライベートエリア。飾り棚を組み込んだ大きな白い壁が、階下との仕切りになる設計です。リビング・ダイニングの窓は東側に広がる山の景色に向かって大きく開き、四季折々の風景が日常を彩っています。



設計 小坂裕幸建築設計事務所 <Replan北海道 vol.150>
#08|2階が広いミニマルな間取りの家
恵庭市・Kさん宅 / 夫婦40代、子ども1人
延床面積:78.67㎡(約23坪)

周囲を庭木に囲まれた広い敷地に立つのは、1階よりも2階のボリュームを大きくしたコンパクト住宅。「家族の毎日に必要最低限な空間で、好きなものに囲まれて暮らしたい」というご夫妻の要望でデザインされました。2階にオープンなLDKと水まわりを集約し、1階の各部屋は最小限の広さと機能に。ミニマルな住まいが、ご家族の暮らしに心地よく寄り添っています。



設計 アーキラボ・ティアンドエム 施工 (株)剛建築工房 <Replan北海道 vol.140>
#09|「光庭」が効果的な約24坪の住まい
宮城県仙台市・Oさん宅 / 夫婦40代、子ども3人
延床面積:82.05㎡(約24坪)

3方向を高い建物に囲まれた街中の狭小地に立つこの家の課題は「プライバシーの確保」と「日射の取得」でした。そこでLDKを2階にレイアウトし、道路に面した南側をルーバーで目隠し。隣に建物が迫る東西の壁面は、窓を極力なくしました。その一方で、京都の町家のように細長い建物の中間に、3方向をガラス窓で囲んだ「光庭」を計画。明るく居心地のいい住まいで、家族の絆を深めています。



設計 設計島建築事務所 施工 (有)今野建業 <Replan東北 vol.67>
2階リビングのQ&A
Q1 夏の暑さ対策はどうしたらいいでしょうか?
暖かい空気は上にたまりやすく、2階は屋根からの熱も受けやすいため、2階リビングは夏暑くなりがちです。暑さ対策ではまず、高い断熱・気密性能を持つ「高性能住宅」であることが大前提となります。
具体的には、屋根の断熱材の厚みは300㎜以上にしてトリプルガラスの樹脂サッシを採用し、熱の侵入を徹底的に防ぐこと。
さらに、ハニカムスクリーンや遮熱性の高いブラインドで日射を遮る工夫も有効です。これらに加え、家全体の空気の流れを考えた間取り設計や、温度を一定に保つ空調システムを組み合わせることで、酷暑の日でも2階リビングを快適な温度に保ちやすくなります。

Q2 2階に水まわりを配置すると、騒音や漏水などの心配はありませんか?
2階リビングの間取りで同じフロアに水まわりを配置するのは、家事効率やプライバシーの観点からとても合理的です。ただし設計・施工時の注意や工夫は必須。排水の音や洗濯機の振動などは階下に響くことがあるので、静かに過ごしたい寝室などは特に、配置を考慮することが重要です。
また、将来の点検や修理を見越して点検口を適切に設けておくと、万が一の際もスムーズに対応でき、長く安心して暮らすことができます。プランニングの際はそのあたりも設計担当者に確認しましょう。

Q3 老後の生活にはどのように備えておくのがいいですか?
まずは階段の設計。傾斜を緩やかにしたり、中二階を設けたりして、日常的にも将来的にも安全に上り下りがしやすい階段を設計してもらうことが重要です。
可能なら、飲料やお米などの重い荷物を2階へ荷揚げするためのリフトを造作したり、家庭用エレベーターを組み込む、または将来設置できる仕様にしておいたりすると、より安心です。

2階リビングは、1階LDKでは叶わないライフスタイルや暮らしの喜びが得られるケースもあります。自分たちの暮らしやすさとロケーションの生かし方など、メリット・デメリットを天秤にかけながら判断してくださいね。
(文 Replan編集部)
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