フィンランドの首都ヘルシンキでは、最近20度前後のさわやかな天気が続いています。今時期は、自転車を乗るにもとても気持ちの良い季節です。夏至が近づいているので、夜10時くらいまで明るいです。

20度前後で気持ちがいい季節。夏至前後は夜10時でも明るい
今のフィンランドは20度前後で気持ちがいい季節。夏至前後は夜10時でも明るい

こちらは海辺に建つCAFE CARUSEL(カフェ・カルーセル)。私のお気に入りカフェのひとつです。ヘルシンキ中央駅からバスや市電で20分くらいとアクセスが良く、夏はいつでも賑わっています。ちなみにフィンランド人は日光浴が大好きで、夏は室内席よりテラス席が人気です。テラスが満席でも、中はガラガラに空いていたりします…。

海辺に建つCAFE CARUSEL(カフェ・カルーセル)
海辺に建つCAFE CARUSEL(カフェ・カルーセル)

その人気カフェのメインエントランスの隣に、自転車修理店があります。フィンランドでは、冬の間はほとんどの人は自転車に乗りません。カフェ・カルーセルは通年営業ですが、この自転車修理店は春から冬前までの営業です。ちょっとした修理なら、作業してもらっている時間をカフェで待つことができて便利です。

人気カフェのメインエントランスの隣にある、自転車修理の専門店
人気カフェのメインエントランスの隣にある、自転車修理の専門店

店主はJörgen Holmström (ヨルゲン・ホルムストローム)さん。とても朗らかな人です。お店は人気でひっきりなしにお客さんが訪れます。ヨルゲンさんはお客さんと楽しく会話をしながら、テキパキと作業をしていきます。お店のオープンは2012年。レジャータイムに来やすい場所でサービスを提供しようと考えたそうです。

ヨルゲンさんの母国語は、スウェーデン語。さらにフィンランド語、英語が堪能です。ホームページBikefixer – Pyörähuolto – Etusivuも3ヵ国語に対応です。ちなみにフィンランドはフィンランド語とスウェーデン語の2言語が公用語です。

人気自転車店営むJörgen Holmström (ヨルゲン・ホルムストローム)さんは、とても朗らかな人柄

お店は平日は10時〜19時、土日は10時〜18時まで営業しています。これは日本ならそれほど珍しくないかもしれませんが、フィンランド感覚からするととてもイレギュラーでビックリな営業スタイル。フィンランドのお店は基本的に「週末は休むもの」という認識で、オープンする場合でも土曜は休み、または午後3時くらいまでの営業、日曜は休みという店が多いのです。

「毎日休まず大変ですよね…」と話しかけると、「楽しいから休みはいらないよ!」と笑顔で答えてくれました。海を見ながら働けるのはちょっと羨ましい!

お店の前にはたくさんの自転車が並ぶ
お店の前にはたくさんの自転車が並ぶ

フィンランドでは自転車の値段は少しお高めです。私は7年ほど前に、リサイクルショップで約70ユーロで自転車を買ったものの、最近はレンタル自転車を利用していて、ここ3年ほど使っていませんでした。

倉庫で眠っていたその自転車をヨルゲンさんに見てもらったところ、前後のタイヤがパンクしていて、自転車を買った値段よりも修理代が高くついてしまうことが判明。そのため修理はせずに、お店で引き取ってもらうことにしました。残念な気持ちの一方で、ヨルゲンさんに部品を生かしてもらえることを考えると嬉しさもあって、ちょっといい気分で家路についたのでした。